社用スマホ・取上げは不法行為 合理的な必要性なし――東京地裁

 医薬品の開発業務などを請け負う(株)インテリム(東京都台東区)で働いていた労働者が、社用のスマートフォンを代表取締役から取り上げられたことなどを不服とした裁判で、東京地方裁判所はスマホ取上げを不法行為と判断し、慰謝料30万円の支払いを命じた。労働者がメールにすぐ返信しなかったのに立腹して行った扱いで、合理的な目的・必要性のない違法なものと評価している。このほかにも2度の賃金減額や配転などを違法とし、一連の不法行為により退職を余儀なくされたとして、慰謝料計220万円の支払いなどを命令した。

 

提供:労働新聞社

(2021年11月29日)

 

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