主に大企業の労働者が加入する健康保険組合の連合組織である健康保険組合連合会(健保連)は、今年度の予算編成状況をまとめ、単年度収支がつり合う均衡保険料率が10.06%と、初めて10%を超えたことを明らかにした。健保組合の収入の合計は8兆1181億円、支出は8兆6279億円で5098億円の赤字となっている。保険料収入が前年度から2.6%減少する一方、前期・後期高齢者の医療費などに対する拠出金が3.6%増加したのが主な原因で、赤字の組合は77.9%に上っている。平均保険料率は9.23%、料率が10%以上の組合の割合は22.3%となった。
提供:労働新聞社
(2021年5月17日)