技能実習生・休業させず労災隠ぺい 健康保険使わせ送検――津労基署

 三重・津労働基準監督署は、中国人技能実習生の労働災害を隠ぺいするために労災保険ではなく健康保険を使用させたうえ、3年以上も開いていなかった安全衛生委員会の議事録を捏造したとして、電子通信機器用部品製造業の㈱丸和製作所(大阪府大阪市)と同社の総務・生産管理を兼務する次長を労働基準法第75条(療養補償)および労働安全衛生法第91条(労働基準監督官の権限)違反の疑いで津地検に書類送検した。同社は労働災害により小指の爪を失った実習生に休みを与えていなかった。今年2月に内部告発を受けて、強制捜査に踏み切り、直前の臨検で虚偽の陳述を行っていたことが明らかになっている。

 

提供:労働新聞社

(2021年3月15日)

 

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