味の素(株)が今春闘で目にみえる賃上げを行わなかった一方、同社のグループ14社中10社の子会社が、2000円から7000円のベースアップを妥結する見込みにあることが分かった。グループ経営を加速する会社の真のカウンターパートをめざした味の素グループ労働組合(AGU)の結成効果の1つとみられ、情報共有レベルの協議会からグループ労組への衣替えを図り、春闘の認識合わせに取り組んだ成果が表れたもの。グループ全体で生産性を上げていく労働側の決意に会社が応えた側面もありそうだ。
提供:労働新聞社
(2018年5月7日 更新)