時間外労働の上限規制を他の業種より5年遅れで適用する方針が打ち出されている「医師」について、現場の勤務医や過労死裁判を手掛けてきた弁護士らが9月9日に関連シンポジウムを東京で開催し、「応召義務」を廃止すべきなどと提言した。患者からの診療要請を正当な理由もなく拒んではならない義務とされるものだが、長時間労働の温床になっているとみる過労死弁護団の川人博弁護士は、「憲法違反論争をしてもおかしくない医師の人権侵害を容認するような規定。廃止すべきだ」と強く訴えた。
提供:労働新聞社
(2017年9月25日 更新)