東京都労働委員会は、平成27年における不当労働行為審査事件の取扱い状況をまとめた。終結した事件数は139件で、約7割が和解により解決している。労委が助言や仲立ちなどをして和解に至る「関与和解」が前年を20件上回る84件に達し、終結事件全体に占める割合が過去10年で最高の60.4%に上った。和解が増えたため、平均所要日数も短縮している。「景気回復の影響によって企業における労働条件の改善がみられ、関与和解による解決が進みやすかった」(都労委事務局)としている。
提供:労働新聞社
(2016年7月4日 更新)