大手金属メーカーの労働組合が16春闘の要求を提出した。鉄鋼や造船など基幹労連傘下の組合が2月12日に提出したのを皮切りに、自動車総連が同17日、電機連合は同18日に傘下の大手が一斉に始動。いずれも定期昇給分とは別に3000円以上の賃上げ要求を決めた金属労協の方針に沿った内容で、下請けなどでも賃上げが実現するよう、業界団体への要請の構えもみせている。自らの賃上げだけでは経済が動かないとの判断が背景にあり、中小や非正規労働者も含めた消費意欲の喚起につなぎたい考えだ。
提供:労働新聞社
(2016年2月29日 更新)