国内最大流通グループ・イオンの労使は今春闘で、最低でも22億円強の原資を元手にしたパートタイマーの時給改善を妥結した。制度昇給分に賃金改善分を加え平均22.6円の賃上げを要求した労働組合に対し、会社が初めて満額で回答したもの。売場の人手不足解消が最大の狙いで、地域の最低賃金+30円の水準に店舗の時給が達していない場合、最低でもその差額分を現場で雇用できる水準まで引き上げる。競合店に勝る時給提示へ、具体的水準の確定作業が現在全国で展開されている。
提供:労働新聞社
(2015年5月18日 更新)