国土交通省は、船員の健康確保と労働災害の防止に向けた船員法施行規則等改正省令案を明らかにした。常時50人以上の船員を使用する船舶所有者に対し、産業医の選任や、長時間労働者への医師による面接指導、ストレスチェックの実施を義務付ける。面接指導は、1カ月の労働時間が240時間を上回り疲労が蓄積している船員を対象に、本人の申し出を受けて実施する。船舶所有者による船員の健康管理については制度的な仕組みがなく、自主的な取組みに委ねられていた。施行は令和5年4月1日の予定。
提供:労働新聞社
(2021年11月29日)