最新企業事例解説
職責・成果・能力に基づく処遇と評価
―日本水産における職務等級制度と職務価値算定、運用の実際―

人事制度改革の新しい方向として、担当職務の「職責」とその価値の大きさによって等級を格付けし、処遇に結びつける取り組みが広がっています。日本水産株式会社では現在、陸上勤務の全社員を対象に、職務価値に基づく新制度を導入・運用し、処遇のベースとなる職務価値について、組織への影響度や指揮・管理、責任範囲、折衝度、資格要件、問題解決、職務環境等７つの分野で算定し、各等級に求められる責任内容と課題を明確にしています。
今回はこの制度改革を設計、運用を進めていらっしゃる日本水産株式会社人事部労政課課長の小西敦美氏をお迎えし、制度概要、運用のポイント、今後の課題等についてお話を伺います。

【重要ポイント】
１．外部機関の手法で職務価値を算定し、全社員の業務、等級、目標を社内ネット上に公開している。
２．「業績評価」賞与の個人業績に加算、「職務能力評価」を給与と職務等級変更に反映する。