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第2410回「家族配慮を重視する最近の配転判例の動向」

家族配慮を重視する最近の配転判例の動向
―日本レストランシステム事件(大阪高裁平17.1.25判決)を素材として―

心臓病の長女の介護のため採用に際して関西地域限定勤務を希望、採用担当者も了解していたにもかかわらず、職務遂行上の問題から降格処分の後、東京営業部への配転等が命じられた原告に対して、採用時点で勤務地限定の黙示の合意があり、長女の介護に伴う原告の被る不利益に軽視しがたいものがあるとして、権利濫用と認定、配転・出向命令が無効とされ、かつ慰謝料の支払を命ずる大阪高裁判決が、去る10月13日上告不受理により確定しました。
今回は弁護士で東京大学法科大学院客員教授として後進の指導にも当たっておられる宮里邦雄先生を講師にお迎えし、日本レストランシステム事件を素材に出向・配転をめぐる最近の判例動向と今後の実務課題等についてお話をうかがいます。

【重要ポイント】
1.黙示による勤務地限定合意が認められない場合でもできる限り配慮すべき信義則上の義務を負っていたとされた。
2.配転に業務上の必要性が認められず、長女の介護に伴う原告の不利益は軽視しがたく解消措置が講じられたとは認めがたいとして権利濫用とされた例。

講師紹介

宮里 邦雄

東京共同法律事務所 弁護士
東京大学法科大学院客員教授

開催概要

会  期 2006年12月21日(木)15:00-17:00
会  場 MAP日本教育会館 8F 806会議室
東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2
※地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分
※地下鉄都営三田線神保町駅(A1出口)下車徒歩5分
※東京メトロ東西線竹橋駅(北の丸公園側出口)下車徒歩5分
※東京メトロ東西線九段下駅(6番出口)下車徒歩7分
参加費 会員様は何名様でも無料です。
注  意
  • お申し込みの際、ご提供いただく個人情報は厳重に管理し、ご同意なしに第三者に開示、提供いたしません。また、セミナー等のご案内や連絡、訪問等の営業活動に際して利用させていただきます。
  • 会場内での録音、配布した資料の複製・頒布は禁止させていただきます。
  • 非会員様へは請求書を発行させていただきます。開催日前までのお支払をお願いいたします。
  • 参加費は下記口座にお振込みください。お振込み手数料はお客様にてご負担下さい。
    みずほ銀行 江戸川橋支店 当座預金 13016
    口座名 株式会社労働開発研究会
  • 参加費の払い戻しは原則としていたしません。ご都合の悪くなった方は代理参加をご考慮ください。

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