第2628回「限定正社員をめぐる法的な問題とは」
―現在話題の「限定正社員」とはどのようなものなのか 法的問題点を整理する―
現在の日本では、多くの人が正社員か、あるいは非正規社員として、働いています。政府はそうした中、個人が、それぞれのライフスタイルや希望に応じて、社会での活躍の場を見出せるよう、柔軟で多様な働き方が可能となる制度の見直しを進めるとし、労働時間法制の見直しと労働者派遣制度の見直し、そして、「多元的で安心できる働き方」の導入促進として、職種や勤務地、労働時間等を限定した「多様な正社員」モデルとして、ジョブ型正社員(限定正社員)を打ち出しました。
雇用、処遇面で不安定な立場に置かれていた非正規雇用の人々に正規雇用同様の安定的な雇用への変換を図るとともに、正規雇用においても勤務地や、職種、時間を限定できる選択が行えるなどプラスの面もありますが、通常の正社員との間でどの程度のバランスを取るべきなのか、また、勤務地が限定される中で、その勤務地が廃止あるいは移転となった際に、その後の雇用はどのようになるのかなど、その課題はまだ多く残されています。
本例会では、現在進められているジョブ型正社員(限定正社員)とはどのようなものか、また実現した場合にどのような法的問題が発生する可能性があるのか、等について、明治大学の野川忍先生を講師にお招きし、ご解説いただきます。ぜひともご利用ください。
【重要ポイント】 ジョブ型正社員(限定正社員)の労働契約、解雇問題とは 等
講師紹介
野川 忍 氏
明治大学法科大学院 教授
1954年 神奈川県生まれ 東京大学法学部卒業 同大学院法学政治学研究科修了
1985年東京学芸大学専任講師
1990~92年外務省専門調査官(在ミュンヘン総領事館)
1999年東京学芸大学教授
2009年明治大学法科大学院教授
[公職]
ILO日本政府代表顧問
労働政策審議会公益委員
交通政策審議会公益委員
厚生労働省政策評価有識者会議委員
[著書]
レッスン労働法(編著、2013、有斐閣)
労働法原理の再構成(2012、成文堂)
第2版・わかりやすい労働契約法(2012、商事法務)
ケースブック労働法・第七版(2012 弘文堂・共著)
Q&A震災と雇用問題(2011 商事法務)
新版・労働法(2010 商事法務)
労働契約の理論と実務(2009 中央経済社・共編著)
職業生活と法(1997 岩波書店・共著)
外国人労働者法(1993 信仙社) その他
開催概要
会 期 | 2013年9月20日(金)15:00-17:00 |
---|---|
会 場 | MAP高田馬場センタービル 3F 東京都新宿区高田馬場1-31-18 ※JR山手線・西武新宿線「高田馬場駅(戸山口)」より徒歩約3分 東京メトロ東西線「高田馬場駅(3番出口)」より徒歩約5分 東京メトロ副都心線「西早稲田駅(2番出口)」より徒歩約6分 |
参加費 | 法人会員様は5名様まで無料です。 非会員様ご参加の場合、お一人様12,600円(税抜き12,000円)となります。 |
注 意 |
- お申し込みの際、ご提供いただく個人情報は厳重に管理し、ご同意なしに第三者に開示、提供いたしません。また、セミナー等のご案内や連絡、訪問等の営業活動に際して利用させていただきます。
- 会場内での録音、配布した資料の複製・頒布は禁止させていただきます。
- 非会員様へは請求書を発行させていただきます。開催日前までのお支払をお願いいたします。
- 参加費は下記口座にお振込みください。お振込み手数料はお客様にてご負担下さい。
みずほ銀行 江戸川橋支店 当座預金 13016
口座名 株式会社労働開発研究会 - 参加費の払い戻しは原則としていたしません。ご都合の悪くなった方は代理参加をご考慮ください。