会場
第2654回「企業の安全配慮義務とこれからのメンタルヘルス対策への影響」
―労災と安全配慮義務、過失相殺・素因減額、労災による休業と賃金請求権、東芝(うつ病)事件の批判的検討―
本年3月24日に東芝(うつ病)事件の最高裁判決が出されました(最高裁二小平26.3.24)。本事件は、労働者が過重な業務によってうつ病を発症し増悪させた場合において,使用者の安全配慮義務違反等を理由とする損害賠償の額を定めるに当たり,当該労働者が自らの精神的健康に関する情報を申告しなかったことをもって過失相殺をすることができないと判示しました。また、本件高裁判決では、業務災害による休業期間中の賃金請求権も認めており、さらには労災保険給付との関係も問題となっています。本事件は高裁に差し戻され現在も係争中ですが、企業にとっては非常に厳しい内容となっており、今後の対応を検討することが非常に重要となります。
そこで本例会では、弁護士の加茂先生を講師にお招きし、経営法曹の立場から、東芝(うつ病)事件についての概要と判例解説、本判決が与える影響、また、この裁判例を踏まえて企業としてどのような対応を考えておくべきかについて、詳しくご解説をいただきます。ぜひご利用ください。
【重要ポイント】労災と安全配慮義務、メンタルヘルスと素因減額、休業と規程の整備 等
講師紹介
加茂善仁 氏
加茂法律事務所 弁護士/経営法曹会議常任幹事
1972年慶應義塾大学法学部卒業
1978年弁護士登録(第30期:第一東京弁護士会所属)
1986年加茂法律事務所開設 代表弁護士(現在に至る)
1998年経営法曹 常任幹事
2001年~2006年5月 同事務局次長
2006年同常任幹事(現在に至る)
2007年~2009年 東京リース(株)社外取締役
主に人事労務、会社法務、倒産法務等の分野を手掛ける。
主な著書
「最新判例から学ぶメンタルヘルス問題とその対応策Q&A」労働開発研究会 2013年5月
「賃金・賞与・退職金の実務 Q&A」三協法規 2011年6月
「Q&A労働法実務シリーズ6 解雇・退職 [第4版]」中央経済社 2011年5月
「最新 実務解説一問一答・民事再生法」青林書院:共著 2011年4月
「労働条件変更の実務 Q&A」三協法規 2009年12月
開催概要
会 期 | 平成26年7月18日(金)15:00-17:00 |
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会 場 | MAP東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2 日本教育会館 8F 第2会議室 ※地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分 ※地下鉄都営三田線神保町駅(A1出口)下車徒歩5分 ※東京メトロ東西線竹橋駅(北の丸公園側出口)下車徒歩5分 ※東京メトロ東西線九段下駅(6番出口)下車徒歩7分 |
参加費 | 法人会員様は5名様まで無料です。 非会員様ご参加の場合、お一人様12,960円(税抜き12,000円)となります。 |
注 意 |
- お申し込みの際、ご提供いただく個人情報は厳重に管理し、ご同意なしに第三者に開示、提供いたしません。また、セミナー等のご案内や連絡、訪問等の営業活動に際して利用させていただきます。
- 会場内での録音、配布した資料の複製・頒布は禁止させていただきます。
- 非会員様へは請求書を発行させていただきます。開催日前までのお支払をお願いいたします。
- 参加費は下記口座にお振込みください。お振込み手数料はお客様にてご負担下さい。
みずほ銀行 江戸川橋支店 当座預金 13016
口座名 株式会社労働開発研究会 - 参加費の払い戻しは原則としていたしません。ご都合の悪くなった方は代理参加をご考慮ください。