企業の事業見直し等による組織再編において、会社分割・事業譲渡・合併を行う際には、その事業に携わっている従業員の移籍など労働契約に関する手続きが発生します。そこで会社分割時の労働契約の取り扱いに関する労働契約承継法や、事業譲渡又は合併に関する事業譲渡等指針等の法的ルールが定められており、労働者保護のためのさまざまな手続きが企業に求められています。
　昨今は企業を取り巻く変化が著しく、事業再編にもスピード感が重視される状況ですが、人事労務管理上は従業員への十分な配慮が必要です。従業員とのトラブルは事業再編の成否に影響を及ぼす恐れもあるため、労働契約の取扱いについて従業員に大きな不安を与えないよう慎重かつ適切に対応し、人事労務担当者はあらかじめ労務管理上のリスクに注意して実務にあたることが重要と思われます。
　そこで本研究会では、企業人事をめぐる裁判例から人事実務の日常的な諸問題まで幅広く精通されている企業側弁護士の岡芹先生を講師にお招きして、会社分割や事業譲渡・合併時における労働契約のポイントについて解説していただきます。
　労働契約の取扱いや人事労務管理を適切に行うために必要な法的知識をはじめ、従業員とのトラブルになりやすいケースや対応時の留意点等、具体的にお話しいただきますので、企業の実務担当者をはじめご関心ある皆様はぜひこの機会にご受講ください。

【取り上げるポイント】
・会社分割・事業譲渡・合併時における労働契約の取扱いに関する法的知識と労務管理上の留意点
・トラブルが想定されるケースと実務対応のポイント（労働者の合意確認、労働条件変更など）
ほか
（当日までの状況により内容は多少の変更の可能性もあります。あらかじめご了承ください）

※労働法学研究会員様：本例会は会報誌に掲載されませんのであらかじめご了承ください

※会場＆配信にて開催！
会場へのご参加も可能です。講師に直接ご質問できますのでぜひお越しください