季刊労働法111号(1979/春季)
目次
■私の視点
婦人労働の保護と婦人の権利
上智大学教授 篭山 京
■女子労働と労基法改正問題
女子労働者の保護と平等
東京大学名誉教授 有泉 亨
労基法研究会報告書の検討
明治大学教授 松岡 三郎
女子労働と雇用上の男女平等
東京大学教授 氏原 正治郎
生理休暇・産前産後休暇の法的検討
九州大学教授 荒木 誠之
時間外・深夜労働と男女平等
大阪市立大学助教授 西谷 敏
女子に対する危険有害業務の就業制限
静岡大学教授 坂本 重雄
女子労働についての生理学的研究
労働省母性健康管理指導医、前原産婦人科院長 前原 大作
■働く女性にとっての保護と平等
もっと実態にそくした論議を
労基法研究会報告を読んで
労働問題研究家 塩沢 美代子
保護規定の撤廃は時期尚早
労基法研究会報告を読んで
朝日新聞立川支局長 松井 やより
男性の“働き過ぎ”是正を考えよ
労基法研究会報告を読んで
評論家 樋口 恵子
“保護”も“平等”も諸刃の剣
労基法研究会報告を読んで 評論家 宗武 朝子
母性保護は母体の保護から
労基法研究会報告を読んで
ゼンセン同盟常執婦人委員会委員長 多田 とよ子
労働基準法研究会報告(女子関係)
1978/11/20
■第2特集 ビラをめぐる最新重要判例
少数組合員による無許可ビラの配布
新日鉄名古屋事件
早稲田大学教授 島田 信義
会社を誹謗するビラと労働者の忠実義務
関西電力事件
東京学芸大学教授 楢崎 二郎
経営者自宅周辺へのビラ配布の限界
秋田相互銀行事件
群馬大学助教授 松林 和夫
ビラ撤去費用のチェックオフ組合費による相殺
ゼネラル石油精製事件
京都大学助教授 西村 健一郎
相手組合ステッカーの一方的撤去
全基労大阪支部事件
富山大学助教授 香川 孝三
■労使関係ジャーナル
七九春闘をめぐる二つの運動方向
ジャーナリスト 板垣 保
■新法令解説
最低賃金制度の新たな展開
労働省労働基準局賃金福祉部賃金課課長 花田 達郎
■判例研究
争議中の操業権と車輛確保戦術
山洋電気軌道事件 最高裁第二小法廷 昭53・11・15決定
大阪市立大学教授 本多 淳亮
法定外休日労働の振替と就労義務
東洋鋼板事件 最高裁第二小法廷 昭和53・11・20判決
東洋大学教授 門田 信男
出向元会社の復帰命令の効力と同意の要否
古河電工事件 東京地裁 昭52・12・21判決
信州大学助教授 渡辺 裕
■特別座談会
野村法学について
その理論と思想
法政大学教授 青木 宗也
慶応義塾大学教授 川口 実
早稲田大学教授 島田 信義
中央大学教授 横井 芳弘
早稲田大学教授 中山 和久
野村平爾先生の逝去に哭す
沼田 稲次郎
■労働法実務相談
病院争議で保安要員引揚げは許されるか
亜細亜大学教授 野沢 浩
割増賃金の算定基礎と不利益変更の効力
法政大学助教授 金子 征史
新刊の窓
千葉大学助教授 手塚 和彰
新刊の窓
愛媛大学教授 木村 五郎
新刊の窓
大阪大学助教授 猪木 武徳
■研究動向 労使関係論13
現代ソ連の労働問題
早稲田大学助手 辻 義昌
■考えること&思うこと
“転機”とは心の中のこと
世界経済調査会理事長 木内 信胤
■労働判例ダイジェスト
労災における使用者の安全保護義務
中国電力倉吉電力所事件
公務員の政治活動
全国税京都支部事件
争議参加と年次有給休暇
徳島県職組事件
ストライキと第三者への損害賠償
国労損害賠償請求事件
整理解雇の必要性と合理性
整理解雇基準の合理性
出島運送事件
整理解雇の最終手段性
あさひ保育園事件
企業内ビラ配布と懲戒処分
光洋電子工業事件
親会社の不当労働行為性
阿部写真印刷事件
年次有給休暇の支給要件
釧路交通事件