季刊労働法112号(1979/夏季)
目次
■私の視点
経営参加論を規定するもの
龍谷大学教授 浅井 清信
■労使紛争と損害賠償
労使関係と損害賠償
法政大学教授 秋田 成就
団結権侵害と損害賠償の法理
中央大学教授 角田 邦重
労働者への不当処遇と損害賠償
最近の判例を中心とする若干の考察
北海道大学教授 下井 隆史
争議・組合活動に対する使用者の損害賠償請求
最近の特徴的事例に関して
九州大学教授 深山 喜一郎
争議行為に対する第三者からの損害賠償請求
慶応義塾大学教授 阿久沢 亀夫
■考えること&思うこと
仕事ぶりにみる日本人
ノルウェー・評論家 イエンツ・ウイルヘルムセン
■特別座談会
労働運動にいま問われるもの
労働組合の機能と活性化の条件
明治大学教授 栗田 健
信州大学教授 隅谷 三喜男
山形大学助教授 高木 郁朗
■第2特集 社会保障法をめぐる労使の課題
労働者の所得保障の法体系と法理論的諸問題
法政大学教授 高藤 昭
社会福祉労働の現状と問題点
社会福祉施設職員を中心として
宮城教育大学教授 伊藤 博義
企業内福祉をめぐる諸問題
同志社大学教授 辻村 一郎
雇用・失業保障と「離職者」対策
岩手大学教授 河越 重任
労災補償の社会保障化の限界
愛知大学助教授 宮崎 鎮雄
■判例研究
争議応援のための年休権の行使
徳島県職組事件 最高裁二小 昭53・12・8判決
早稲田大学教授 竹下 英男
男女差別定年制の反公序性
日産自動車事件 東京高裁 昭54・3・12判決
東京都立大学助手 浅倉 むつ子
配転命令の法的性格と権利濫用の理論
福井鉄道事件 名古屋高裁金沢支部 昭53・9・29判決
大阪市立大学大学院 甲田 恭子
■討論・判例研究
出張・外勤拒否と賃金カット
水道機工事件(東京地裁 昭53.10.30判決)を中心に
東京大学助教授 菅野 和夫
一橋大学学長 蓼沼 謙一
東京学芸大学助教授 渡辺 章
■労使関係ジャーナル
七九春闘と今後の労働運動
ジャーナリスト 板垣 保
■特別研究
イギリス「同一賃金法」(Equal Pay Act)の研究(上)
その機能と問題点
中央大学教授 高島 道枝
■労働法実務相談
ビラ貼り対策はどこまで可能か
神奈川大学教授 野沢 浩
退職者にも一時金の請求権があるか
法政大学助教授 金子 征史
■研究動向 労使関係論14
戦時期日本の労働運動・労使関係
一橋大学大学院博士課程 塩田 咲子
新刊の窓
九州大学助教授 菊池 高志
■労働判例ダイジェスト
公労法上の仲裁裁定の不実施
国労仲裁裁定実行請求事件
緊急命令申立の却下
吉野石膏事件
パートタイマーの解雇
三和銀行事件
いわゆる「一人車主」に対する保険金支払
大成輸送事件
教員の争議行為を理由とする解雇
両洋学園事件
委託検針契約の解除
九州電力事件
出向拒否を理由とする解雇
ダイワ精工事件
タイムレコーダー打刻拒否と降格処分
門司信用金庫事件
政治ストを理由とする処分の効力
三菱重工広島精機事件