季刊労働法133号(1984/秋季)
目次
■時評
身体障害者の雇用をめぐって
東京大学名誉教授 松島 静雄
■労働条件変更の法理
労働条件の不利益変更をめぐる問題
法政大学教授 秋田 成就
企業別協約と有利原則
規範的効力の一断面
中央大学 横井 芳弘
協約による不利益変更の類型と法的処理
京都大学教授 片岡 昇
就業規則の改定と労働条件の変更
判例・学説の動向の検討
一橋大学教授 蓼沼 謙一
労使慣行と破棄の法理
上智大学教授 山口 浩一郎
■特集アンケート論文 労働条件の変更 職場での実態と労働組合の対応
旭硝子労組
新たな時代にふさわしい人事制度の検討
旭硝子労組中央執行委員会 成元 国雄
全日本海員組合
海員組合における労働条件変更
全日本海員組合組合長 土井 一清
電機労連[労働条件の変更
電機産業における労働条件の変化
電機労連・企画部長 小林 良暢
動力車労組
国鉄「分割・民営化」と運転職場の実態
動労本部・書記長 福原 福太郎
商業労連
新しい時代に対応した労働条件を
日本商業労連・常任副会長 柴田 守
三菱重工長崎造船労組
労働条件の不利益変更に抗して
三菱重工長崎造船労組法対部長 増田 献治
東芝労組
会社側提案による労働条件の変更について
東芝労組・副委員長 近藤 克治
出版労連
出版産業における労働条件変更の動
出版労連・書記次長 向山 征哉
■ずいひつ
日本独自の文化
随筆家 網代 毅
■判例研究 緊急座談会
組合併存下における差違え条件の合理性と不当労働行為
日本メール・オーダー事件(最三小判昭59・5・29)最高裁判決をめぐって
茨城大学教授、茨城地労委会長 山本 吉人
弁護士・東京共同法律事務所、総評弁護団幹事長 宮里 邦雄
弁護士・大矢・宮本法律事務所、経営法曹会議所属 宮本 光雄
■おぴにおん
勤労者のための医療を
労働福祉事業団理事長 藤縄 正勝
大河内先生を哭す
東京都立大学名誉教授 沼田 稲次郎
■現代社会の政策システム(1)
社会政策論とソーシャル・ポリシー論
その序説的試論
上智大学教授 小山 路男
■地域労働運労の展開3
地域・自治体・労働運動(上)
新たな事態に注目しどう対応するか
名古屋大学教授 北川 隆吉
■労使関係ジャーナル
総評大会をめぐる運動潮流
ジャーナリスト 板垣 保
■リレー連載 最低賃金制の再編成2
労働組合の最低賃金制への取組みと運動の方向
佐賀 健二
■重要資料紹介
労働基準法研究会の「中間報告」
労働時間・時間外労働及び休日労働・年次有給休暇・深夜交替制労働・パートタイム労働対策・退職手当
労働省労働基準局(昭和59年8月28日発表)
新刊の窓
新潟大学教授 桑原 昌宏
■重要判例解説
賃金支払仮処分と必要性判断の基準
ダイハツ工業事件
民間企業における宿直中の安全配慮義務
川義事件
67歳定年制の新設とその合理性
工学院大学事件
思想・信条の自由の侵害と損害賠償
関西電力事件
通勤途上災害と業務上・外の認定
十和田労基署長事件
■労働委員会から
三重地労委・中小企業における使用者概念の拡大
三重地労委審査調整課 森 忍
■社会労働関係法令解説
健康保険法等の一部改正/身体障害者福祉法の一部改正/原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律の一部改正/戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部改正/保健所法の一部改正/社会福祉・医療事業団法/雇用保険法等の一部改正/身体障害者雇用促進法の一部改正
第101回特別国会
参議院社労委調査員 大場 敏彦
■連載
労働法の実務相談
予防と解決
1 サラ金苦で蒸発した労働者と家族に救いの手があるか
2 就業時間後の仕事の話合いと労災補償の取扱い
3 アルバイト学生の休憩時間中の事故に補償はあるか
明治大学教授 松岡 三郎