季刊労働法137号(1985/秋季)
目次
■時評
普遍的原理と労働立法
東京都立大学名誉教授 沼田 稲次郎
■新労働立法をめぐる主要論点
同一労働・同一賃金原則と配置・昇進の機会均等
横浜国立大学教授 松田 保彦
採用・募集・教育研修の均等待遇とその法的検討
神戸大学教授 浜田 冨士郎
労働者派遣法と労働法上の使用者概念
新潟大学教授 国武 輝久
EC諸国における派遣労働の改革動向
静岡大学助教授 三富 紀敬
■シンポジウム
均等法・派遣法・労基法改正への評価と対応
労使はどうとらえているか
同盟組織局長 雑賀 静也
関西経営者協会事務局長 豊田 伸治
茨城大学教授 山本 吉人
■現代社会の政策システム(3)
日本におけるソーシャル・ポリシーの展開
上智大学教授 小山 路男
■判例研究
家族手当受給資格と共働き女子差別
岩手銀行事件 盛岡地裁 昭60・3・28判決
信州大学教授 渡辺 裕
定年制の切下げを目的とする労働協約の拡張適用
東京商工リサーチ事件 東京地裁 昭59・9・13判決
宮城県公務研修所教授 照井 敬
■おぴにおん
ハンガリー紀行
総評民間事務局長 塚田 義彦
■労使関係ジャーナル
四極分化で揺れた総評大会
労働ジャーナリスト 板垣 保
ニュージーランドはどこへ行く
明治大学教授 松岡 三郎
■ワールドレポート
アメリカ自治体労組の仕組みと活動
ピッツバーグ市のAFSCME・ローカルユニオン2719の場合
早稲田大学政経学部教授 寄本 勝美
■地域労働運動の展開7
地域労働運動の新たな形態を規定するもの(下)
地方自治総合研究所研究員 沢井 勝
■連載 ME革命下の労働現場6
ME化時代の新型熟練
東京学芸大学助教授 今野 浩一郎
■リレー連載 最低賃金制の再編成6
全国一律制のうえに産別最賃を
山口大学講師 細迫 朝夫
■労働委員会から
奈良地労委・団体委任事務に思う
奈良県地方労働委員会 玉井 一男
新刊の窓
関西大学教授 岸井 貞男
新刊の窓
東京商船大学教授 笹木 弘
新刊の窓
同志社大学助教授 石田 光男
■外国文献紹介
マティーアス・カップス 「コンピューター家内労働」
国学院大学講師 小俣 勝治
■重要判例解説
出向復帰命令と労働者の同意
古川電気工業・原子燃料工業事件
新谷 真人
賃金債権の相殺と「特段の事情」の有無
坂崎彫刻工業事件
古川 陽二
調剤器具の新規導入と安全配慮義務
愛生会厚生荘病院事件
新谷 真人
組合間残業差別と不当労働行為
日産自動車事件
新谷 真人
労働時間の起算点・終了点
三菱重工業長崎造船所事件
古川 陽二
■重要法令解説
社会労働関係法令解説
第102回特別国会・その2
参議院社労委調査員 大場 敏彦
■重要法令解説
改正国籍法における国籍唯一の原則と男女平等主義
参議院法務委調査員 高久 泰文