季刊労働法143号(1987/春季)
目次
■時評
労使関係の変貌と労働法の理論
中央大学教授 横井 芳弘
■“労働”新時代の職場・生活・人権
構造変動下の労働・労使関係と労働法原理
一橋大学名誉教授 蓼沼 謙一
労使関係における労働者の人格的権利の保障
中央大学教授 角田 邦重
労使関係の新たな態様への対応
信州大学教授 下田平 裕身
企業の人事戦略・管理の法的検討
千葉大学教授 手塚 和彰
労働者生活の変化とライフスタイルの行方
明治学院大学教授 原田 勝弘
■おぴにおん
物流所感
日本通運(株)社長 長岡 毅
■労使関係ジャーナル
急を要する雇用対策
毎日新聞編集委員 仲 衞
■ポイント特集 円高不況下の雇用調整
産業・雇用調整の展開
法政大学教授 小林 謙一
新日鉄における臨時休業
新日鉄労連副会長 鷲尾 悦也
ゼンセンにおける合理化への対応
ゼンセン同盟産業政策局長 高木 剛
■対談
構造調整のなかで,いま労使関係・労働運動はどこへ
東京大学教授 兵藤 ★
東洋大学教授 新田 俊三
■ずいひつ
人事異動と“時代の空気”
作家 童門 冬二
■トピカルレポート
労働時間法制改正案の批判的検討
中央大学助教授 近藤 昭雄
■連載 アジアの労働事情・労使関係
タイにみる銀行員の人材形成
日本・マレーシアとの比較を通して
京都大学教授 小池 和男
■判例研究
「男女別コース制」に伴う男女間労働条件格差と公序
日本鉄鋼連盟事件 東京地判昭61・12・4判時1215号3頁
大阪大学助教授 野田 進
団交権侵害の不法行為と損害賠償
エス・ジー・エス事件 神戸地判昭61・12・5労判487号
静岡大学教授 坂本 重雄
■アングル
営業時間延刻・労働時間管理の実態と課題
商業労連会長代行 柴田 守
■特別論文
労災民事賠償における労災保険給付の控除
特別支給金の控除、過失相殺との先後関係を中心に
千葉大学講師、弁護士 岩出 誠
新刊の窓
東京大学助教授 田端 博邦
■海外四季報
先進諸国における失業情勢と時短問題
早稲田大学教授 鈴木 宏昌
■調査レポート
わが国大企業における団体交渉 労使協議の実態
(社)国際産業・労働研究センター・専任研究員 稲垣 武晴
■論文紹介
労働者派遣法施行をめぐる問題点
脇田 滋
フランスの公務員のパートタイム選択権
三富 紀敬
フランスの労働組合とストライキの権利
山崎 文夫
共同決定の政策理念
経済民主主義論と共同決定論
臼井 英之
雇用保障法における人間
清正 寛
労働協約の工場・事業場における一般的拘束力の制度と判例の動向および問題点
川口 實
■労働委員会から
生きた労使環境への見方
岡山県地方労働委員会事務局審査課長 藤井 仁根
■重要判例解説
ソフト大会中の死亡と業務起因性
小樽労基署長事件
新谷 真人
休職期間満了による退職扱いと受診義務
京セラ事件
野間 賢
遅延損害金相当額の支払いと緊急命令
ネッスル事件
藤原 稔弘
人員整理を理由とする臨時工の雇止め
日立メディコ事件
藤原 稔弘
退職勧奨差別と損害賠償
鳥取県教員事件
新谷 真人
組合旗撤去への抗議・暴行と免職処分
国鉄松山電気区事件
野間 賢