季刊労働法148号(1988/夏季)
目次
■時評
不当労働行為制度の問題点
成蹊大学教授 萩澤 清彦
■不当労働行為論の現代的課題
日本的雇用慣行と不当労働行為
法政大学教授 秋田 成就
不当労働行為論における労働者と使用者の概念
大阪経済法科大学教授 本多 淳亮
バック・ペイ法理の再検討
北海道大学教授 道幸 哲也
国労委と中労委の組織統合問題
弁護士 宮里 邦雄
複数組合併存下における不当労働行為
弁護士 宮本 光雄
国労申立て事件に関わる法的諸問題
早稲田大学講師 渡 寛基
■おぴにおん
自衛官合祀判決をめぐって
東京大学名誉教授 隅谷 三喜男
■ポイント特集 外資系企業の労使関係
外資系企業の労使関係等の実態[外資系企業の労使関係
労働省労政局労政課長補佐 中村 昭太郎
外資系企業の労使関係に関わる法律問題
弁護士 小林 譲二
■重要資料紹介
労働組合法等の一部を改正する法律(抄)
■労使関係ジャーナル
連合春闘 総括とこれからの課題
評論家・常葉学園大学教授 仲 衞
■テーマ別 判例実務4
短期契約の更新
東芝事件・日立メディコ事件・平安閣事件
最高裁判決を中心に
法政大学教授、判例労働法研究会 山本 吉人
■判例研究
企業合併に伴う退職金規程の不利益変更と合理性
大曲市農協事件・最三小判昭63・2・16労判512号
明治大学講師 山崎 文夫
「連合」時代に期待するもの
東北大学教授 大内 秀明
■ずいひつ
をも、の生き残り
旋盤工・作家 小関 智弘
■アングル
労働者自主管理の活性化は可能か
ユーゴ憲法改正草案の理論構造
自主管理研究所長 高木 雄郷
■ずいひつ
アメリカ人のみた日本の新しい“忠”
作家 童門 冬二
■調査レポート
わが国企業における外国人雇用の実態と今後のニーズ
(社)国際産業・労働研究センター専任研究員 稲垣 武晴
■労働法実務ゼミナール
計画年休協定の結び方
計画年休協定の拘束力
東北学院大学教授 外尾 健一
■労働委員会から
不当労働行為事件の概観
愛知県地方労働委員会事務局 加藤 千司
新刊の窓
福岡大学教授 林 弘子
■編者からのメッセージ
『国際化と労使関係』
法政大学教授 岡本 秀昭
■海外四季報
西ヨーロッパの組合組織と政党との関係
早稲田大学助教授 鈴木 宏昌
■論文紹介
フランスにおける労働時間と団体交渉
盛 誠吾
イギリス1984年労働組合法と組合民主主義(1)(2)
鈴木 隆
英米における解雇概念の拡大
小宮 文人
西ドイツ労働時間共同決定の法的構造
野川 忍
不当労働行為救済命令の実効性確保における労働組合法28条の役割について
矢部 恒夫
労働団体法の変容と課題
片岡 昇
■重要判例解説
団交拒否と損害賠償
東洋シート事件
新谷 真人
休日の将棋大会への引率指導と時間外手当
愛知県立松蔭高校事件
野間 賢
思想信条の自由と損害賠償
東京電力塩山営業所事件
新谷 真人
他企業の就労で得た収入と利益償還義務
長崎生コンクリート事件
野間 賢
勤務時間内の入浴と賃金カット
国鉄池袋・蒲田電車区事件
新谷 真人
社内運動競技会中の災害と業務上外の認定
尼崎労基署長(神崎製紙)事件
野間 賢
社会労働関係法令解説
参議院社労委調査員
大場 敏彦