季刊労働法153号(1989/秋季)
目次
■時評
過労死について考える
大阪経済法科大学教授 本多 淳亮
■過労死 現代労働災害の焦点
「過労死」問題の労働法的側面
熊本大学教授 良永 彌太郎
文明転換のなかの過労死
神戸市外国語大学教授 野田 正彰
過労死をめぐる労災認定の問題点
「過労死110番」の活動をふまえて
弁護士 川人 博
過労死をめぐる判例・先例の最近の動向
弁護士 上柳 敏郎
アメリカにおける急性心臓死と労災補償
神戸市外国語大学専任講師 品田 充儀
「過労死」認定と全港湾の取組み
全港湾阪神支部労災職業病対策委員会事務局長 町田 正作
■ずいひつ
土井さんと春日局
日本のサラリーマンの政治的識見〔1〕
作家 童門 冬二
■長期休暇制度の現状
連続休暇定着への模索
(財)余暇開発センター主任研究員 米村 恵子
事例 野村證券のリフレッシュ長期休暇制度
編集部
西ドイツの「外国人労働者受入れ」と二国間協定
千葉大学教授 手塚 和彰
産業構造の変質と最近の家内労働
「家内労働法」制定20年によせて
家内労働研究会 神尾 京子
■おぴにおん
パートタイム立法問題を考える
日経連・法制部長 浅井 英男
■テーマ別 判例実務7
賃金・手当・賞与・退職金の発生根拠
諸判例における理論的・実務的課題
東海大学教授、判例労働法研究会 中嶋 士元也
■判例研究
家族手当支給規定における「世帯主」の意義と女性差別
日産自動車事件・東京地判平元・1・26労判533号
武蔵大学助教授 山川 隆一
■労使関係ジャーナル
新連合の結成と政治とのかかわり
評論家、常葉学園大学教授 仲 衞
■連載 アメリカの不当労働行為制度(4)
労働組合の不当労働行為(1)
中央大学名誉教授 塚本 重頼
■シンダカーレ
「障害者教育ローン」の発足
電機労連労働福祉部副部長 小林 健一
■トークラリー労働組合 2
路線で労働時間短縮
本田技研労働組合
本田技研労働組合中央執行委員長 渡井 良三
徹底した職場密着路線で労働時間短縮
本田技研労働組合
東京外国語大学助教授 川喜多 喬
技術者の組合運動を求めて
東芝労働組合総合研究所支部
東芝労組総合研究所支部執行委員長 市川 公久
技術者の組合運動を求めて
東芝労働組合総合研究所支部
法政大学助教授 佐藤 博樹
■外国法研究
“外国人”と社会保障
ILO「均等待遇(社会保障)条約」の意義とその法理
九州国際大学教授 後藤 勝喜
アメリカにおける公務員の争議権保障
1980年代の展開
京都大学大学院博士後期課程 佐藤 敬二
新刊の窓
中央学院大学専任講師 山田 省三
新刊の窓
青山学院大学教授 本田 尊正
■重要判例解説
休憩時間中の署名活動
大日本エリオ事件
中央大学講師 新谷 真人
タイムカードと労働時間の算定
北陽電機事件
法政大学講師 野間 賢
単純労務職員の争議行為
北九州市病院局事件
法政大学講師 野間 賢
会社から国への労災保険金の代位請求
三共自動車事件
中央大学講師 新谷 真人
時季変更権と配慮義務 名古屋鉄道郵便局事件
法政大学講師 野間 賢
移籍拒否と地位保全仮処分
千代田化工建設事件
中央大学講師 新谷 真人
■論文紹介
アメリカ不当労働行為法における「救済利益」(1)(2)
山川 隆一
労働時間法の基礎理論
労働時間概念の多義性と労働時間規制の構造 (1)(2)(3)
荒木 尚志
フランス・労働協約拡張制度の展開
盛 誠吾
最近の裁判例における労使慣行とくに労使時間慣行に関する法理の考察
学説との対比において
蓼沼 謙一
■海外四季報
最近のILOの夜業に関する条約・勧告案について
早稲田大学助教授 鈴木 宏昌