季刊労働法160号(1991/夏季)
目次
■時論プライバシー権の多機能性
雇用関係個人情報保護をめぐって
一橋大学法学部教授 堀部 政男
■企業と労働者の権利・義務
業務命令の法理
神戸大学教授 浜田 冨士郎
就業規則の法的性質
判例・学説の現況とその新たな展開
富山大学助教授 唐津 博
グループ経営と出向・配転
金沢大学教授 前田 達男
労働力移動と競業避止義務
大阪大学助教授 野田 進
経歴詐称・企業外非行と懲戒
一橋大学教授 盛 誠吾
企業と労働者の人権
島根大学教授 遠藤 昇三
■たいろん
職場のプライバシィ
日経連法制部長 浅井 英男
職場とプライバシィ
連合法規対策局部長 熊谷 謙一
■見え始めた21世紀型の労働
21世紀の労働組合の役割と機能
同志社大学教授 香川 孝三
ホワイトカラーの増大と労働問題
神戸大学助教授 三谷 直紀
企業の社会性とホワイトカラーの労働
会社ばなれのすすめ
ゼンセン同盟常任中央執行委員 逢見 直人
■季刊労働法創刊40周年記念企画 学匠学林
戦後労働法学の思い出(2)第二世代
八千代国際大教授、一橋大名誉教授 蓼沼 謙一
■判例研究
交替制勤務下の高血圧症患者の死亡と業務起因性
大日本印刷過労死事件・東京高判平3・5・27労旬1266号
弁護士 志村 新
■テーマ別 判例実務14
懲戒処分と非懲戒処分の限界および相互の関係
立教大学教授、判例労働法研究会 小西 國友
■従業員給付の比較研究(2)
アメリカにおける医療保険制度の現状と課題
新潟大学教授 山ノ内 敏隆
■ずいひつ
労使に“道”を
作家 童門 冬二
■海外四季報
先進工業国の所定外労働時間について
早稲田大学教授 鈴木 宏昌
■特別論稿
労働組合の新理念と社会的機能
企業別組合の労使協議制を中心に
法政大学教授 舟橋 尚道
■外国法研究
アメリカに見る労働者のプライバシー保護
中央大学大学院 竹地 潔
■事例研究論文
九組三交替制で1800時間をクリアー
日本耐酸壜工業株式会社の時間短縮
岐阜経済大学教授 堤 達朗
■労使関係ジャーナル
「生活者の目」を持つ労働運動を
評論家、常葉学園大学教授 仲 衞
■労働判例解説
臨時雇運転手に対する第1回契約の更新拒絶
龍神タクシー(異議)事件
明治大学講師 山? 文夫
工場閉鎖に伴う配転拒否と解雇
日産ディーゼル工業事件
北海学園北見大学助教授 新谷 真人
協約失効後における在職専従の休職期間の取り扱い
岡山電気軌道事件
相模女子大講師 小俣 勝治
夜勤専門運転手の脳疾患発症と業務起因性
山口労基署長(岡山県貨物運送)事件
明治大学講師 山? 文夫
上司への暴言・暴行と懲戒免職処分
国鉄清算事業団(鳥栖保線区)事件
北海学園北見大学助教授 新谷 真人
部長職から一般職への降格処分の有効性
星電社事件
相模女子大講師 小俣 勝治
■書評
企業間人事異動の法理と実務
“安西 愈著”
上智大学教授 山口 浩一郎
■論文紹介
労働組合と自主性
利益代表者と経費援助について
山本 吉人
人事考課と賃金差別
上村 明広
フランスにおける1982年団体交渉法の改革とその背景
野間 賢
違法解雇と中間収入
盛 誠吾