季刊労働法238号(2012/秋季)
目次
特集:職場いじめ規制のあり方とは
「職場いじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」提言と今後の法政策上の課題
―労使ヒアリング調査結果等を踏まえて―
労働政策研究・研修機構研究員 内藤 忍
ベルギーにおける「職場いじめ」規制法
滋賀大学教授 大和田敢太
予防に重点を置く,スウェーデンの職場いじめに対する法制度
―雇用環境規則AFS1993:17を中心として―
中央大学大学院博士後期課程 西 和江
職場いじめ・嫌がらせ問題
―徳島労働局での取り組みについて―
徳島労働基準監督署次長 岡田英樹
第2特集 キャリア権構想の最前線
キャリア権を問い直す
法政大学大学院教授 諏訪康雄
「キャリア権」総論
―キャリア権の意義と展開―
エプソン販売株式会社経営企画部 西尾健二
キャリア権における学習権
―内部労働市場における学習権の阻害要因とは何か
法政大学大学院政策創造研究科兼任講師 石山恒貴
企業における人材育成と個人の能力開発の融合
―ミドルの現状分析を通じたキャリア権促進上の課題―
法政大学大学院政策創造科研究生 佐藤雄一郎
キャリア権から見たメンタル不調者の職場復帰支援
法政大学大学院・特定社会保険労務士 本田和盛
■連載■
■文献研究労働法学 第6回
有期労働契約の雇止め
関西外国語大学准教授 篠原信貴
■ローヤリング労働事件 第6回
和解―労働者側代理人の立場から
弁護士 水口洋介
■労働法の立法学 第29回
たばこのけむりの労働法政策
労働政策研究・研修機構統括研究員 濱口桂一郎
■アジアの労働法と労働問題 第14回
2011年ミャンマー(ビルマ)労働組合法の意義
大阪女学院大学教授 香川孝三
■新連載・ドイツ労働法古典文献研究会 第1回
連載開始にあたって
明治大学法科大学院教授 野川忍
オットー・フォン・ギールケにおける雇用契約の法理(1)
千葉大学准教授 皆川宏之
■北海道大学労働判例研究会 第27回
組合活動の正当性と違法活動における個人責任の所在
連帯ユニオン関西地区生コン支部(トクヤマエムテックほか)事件
大阪地判平23. 9. 21,労判1039-52
北海道大学法学研究科修士課程 松田朋彦
■神戸大学労働法研究会 第20回
自宅待機命令の無効の確認の利益および同命令の違法性
全日本海員組合事件
東京高判平成24年1月25日労経速2135号3頁
姫路獨協大学准教授 大木正俊
■論説■
偽装職業紹介の現状と課題
青山学院大学法学部教授・弁護士 藤川久昭