季刊労働法266号(2019/秋季)2019年9月15日発売
特集 医師・教員の働き方改革
医師の働き方改革と今後の労働時間規制
早稲田大学教授 島田 陽一
医師も人間らしく働ける社会に向けて,着実な取り組みを
~「医師の働き方改革」,労働組合の立場から~
日本労働組合総連合会総合労働局長 村上 陽子
医師の立場からみた働き方改革
日本医師会副会長/日本医師会女性医師支援センター長 今村 聡
医師の働き方改革 ~医療を未来につなぐ取組~
厚生労働省労働基準局労働条件政策課医療労働企画官/同医政局医療経営支援課医療勤務環境改善推進室長 安里 賀奈子
公立学校教員の労働時間規制に関する検討
金沢大学准教授 早津 裕貴
労働組合の立場から見た教員の働き方改革
みらいの教育プロジェクト呼びかけ人代表(元日教組組織労働局長) 藤川 伸治
学校における働き方改革の推進について
文部科学省初等中等教育局財務課課長補佐 鞠子 雄志
■法令解説■
同一労働同一賃金の実現に向けた法改正の内容
~雇用形態に関わらない公正な待遇の確保について~
厚生労働省雇用環境・均等局有期・短時間労働課
■論説■
年休の時季決定における使用者の関わり
―「不作為を基本とする義務」からの脱却
九州大学名誉教授 野田 進
有期労働契約の更新限度条項に関する一考察
―労契法19条2号に関する相補的審査及び「無期転換権発生回避行為否認の法理」の展開可能性
南山大学教授 緒方 桂子
■アジアの労働法と労働問題 第38回■
インド・モディ政権下の労働法改革
大阪女学院大学教授 香川 孝三
■労働法の立法学 第55回■
集団的労働紛争解決システムの1世紀
労働政策研究・研修機構労働政策研究所長 濱口 桂一郎
■判例研究■
地方公共団体によるチェック・オフ廃止通告の支配介入該当性
国・中労委(大阪市〔チェック・オフ〕)事件(平成30年8月30日東京高等裁判所,平30(行コ)111号,労働委員会救済命令取消請求控訴,控訴棄却〔上告・上告受理申立〕,労働判例1187号5頁)
労働政策研究・研修機構副主任研究員 山本 陽大
自社年金を減額する措置の有効性
法政大学年金減額事件・東京高裁平成30年6月19日判決 D- 1 Law.com判例体系判例ID:28263198
東京農業大学講師 山田 哲
■研究論文■
労働協約の法的規律に関する一考察(2)
ドイツにおける社会的実力要件と交渉請求権の議論を契機として
京都女子大学准教授 植村 新
民法(債権法)改正と労働法
―労働契約に対する定型約款規制の適用に関する覚書―
関西外国語大学助教 岡村 優希
■キャリア法学への誘い 第18回■
職業生活設計をめぐる自助・共助・公助
法政大学名誉教授 諏訪 康雄
■重要労働判例解説■
退職手当を返納した元職員に対する求償
大分県(住民訴訟)事件(福岡高判平成30年9月28日(差戻控訴審)判例集未掲載)
全国市長会 戸谷 雅治
アルバイト職員と正職員との労働条件の相違の不合理性
大阪医科薬科大学事件(大阪高判平成31年2月15日労働判例1199号5頁)
國學院大學教授 本久 洋一