季刊労働法263号(2018/冬季)
特集 労働契約法20条・最高裁判決の検討
有期契約労働者の公正処遇をめぐる法解釈の現状と課題
―2つの最高裁判決を受けて
南山大学教授 緒方桂子
長澤運輸事件・ハマキョウレックス事件・最高裁判決の検討(労働側弁護士の立場から)
弁護士・早稲田大学大学院法務研究科教授 小林譲二
使用者側弁護士から見た20条最高裁判決
弁護士 丸尾拓養
労働組合は非正規労働者への差別撤廃をめざす
―労契法20条最高裁判決を受けて―
全国一般東京東部労働組合書記長 須田光照
労契法20条最高裁判決を踏まえた同一労働同一賃金の今後
―人事・賃金管理への影響
株式会社日本総合研究所理事/主席研究員 山田 久
第2特集 「報告書」から立法政策を問う
「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」報告書を読む
―報告書の意義と今後の課題―
上智大学教授 永野仁美
「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」報告書の意義と課題
法政大学現代法研究所客員研究員/中央大学兼任講師 滝原啓允
「人材と競争政策に関する検討会」報告書の読み方の一考察
弁護士 矢吹公敏
■論説■
フランスにおける社会経済委員会の設置
―二元代表システムの新展開
九州大学名誉教授 野田 進
■アジアの労働法と労働問題 第35回■
(公財)国際労働財団(JILAF)の取り組み
(公財)国際労働財団 鈴木宏二
■イギリス労働法研究会 第31回■
イギリス労働法のWorker概念(2・完)
北九州市立大学准教授 石田信平
■労働法の立法学 第52回■
健康保険の労働法政策
労働政策研究・研修機構労働政策研究所長 濱口桂一郎
■判例研究■
家庭生活上の不利益を伴う転勤と配転命令権の濫用
一般財団法人あんしん財団事件・東京地判平成30年2月26日労判1177号29頁
弁護士 千野博之
医師の労働時間該当性と連続勤務における割増賃金規制の範囲
医療法人社団E会(産科医・時間外労働)事件・東京地判平成29年6月30日労判1166号23頁
北海学園大学大学院 池田佑介
■キャリア法学への誘い 第15回■
労働施策推進法の意味
法政大学名誉教授 諏訪康雄
■重要労働判例解説■
指定管理者制度導入に伴う病院職員に対する分限免職処分
西条市(市立周桑病院)事件(高松高判平成28年8月26日労判1163号53頁)
全国市長会 戸谷雅治
全社員販売・WEB学習時間の労働時間性
西日本電信電話ほか事件(大阪高判平成22年11月19日労経速2327号13頁)
社会保険労務士 北岡大介