季刊労働法255号(2016/冬季)
低成果労働者の人事処遇をめぐる諸問題
「低成果労働者」の雇用をめぐる法的対応
九州大学名誉教授 野田 進
低成果労働者の解雇に関する最近の裁判例の動向
九州大学教授 山下 昇
低成果労働者に対する人事実務の対応
弁護士 杉原知佳
「公正人事指針」の意義と機能
韓国外国語大学法科大学院教授 李 鋌
公正人事指針
職務能力と成果中心の労働力運営のためのガイドブック
韓国外国語大学法科大学院教授 李 鋌
■論説■
企業組織の変動にかかる労働法制の問題点と整備課題
法政大学大学院客員教授 毛塚勝利
労働法のニューフロンティア?
―高度ICT社会における自営的就労と労働法
神戸大学教授 大内伸哉
■研究論文■
フランチャイズ・システムにおける労働組合法上の使用者
―店舗従業員に対するフランチャイザーの労組法上の使用者性―
同志社大学教授 土田道夫
京都府労働委員会 武内 匡
有期労働契約の雇止め規制:判例法理と労契法19条の解釈
専修大学教授 小宮文人
イギリス2016年労働組合法の成立
島根大学教授 鈴木 隆
台湾における解雇の金銭解決制度
世新大学副教授 李 玉春
■労働法の立法学 第45回■
船員の労働法政策
労働政策研究・研修機構主席統括研究員 濱口桂一郎
■アジアの労働法と労働問題 第27回■
2016年カンボジア労働組合法の日本語訳
大阪女学院大学教授 香川孝三
■文献研究労働法学 20回■
労働法が対象とする「労働者」概念
静岡大学准教授 本庄淳志
■判例研究■
海外勤務者に対する労働者災害補償保険法の適用
中央労働基準監督署長(日本運搬社)事件(東京高判平成28年4月27日判例集未掲載 ※原審:東京地判平成27年8月28日労経速2265号3頁)
日本学術振興会特別研究員(DC2) 早稲田大学大学院博士後期課程 林 健太郎
会社分割後の事業閉鎖を理由とする組合員の解雇と損害賠償請求
生コン製販会社経営者ら(会社分割)事件(大阪高判平27・12・11労判1135号29頁)
小樽商科大学准教授 南 健悟
■書評■
『労働契約成立の法構造 契約の成立場面における合意と法の接合』新屋敷恵美子著
評者 名古屋大学教授 和田 肇
『労働市場における労働者派遣法の現代的役割』本庄淳志著
評者 早稲田大学比較法研究所助手 鄒 庭雲
■キャリア法学への誘い 第7回■
能力開発促進の視座
法政大学名誉教授 諏訪康雄
●重要労働判例解説
降格・配転に異議を唱える労働者の就労拒否とカット分賃金請求の効力
ナカヤマ(配転命令無効確認等)事件(福井地判平28・1・15労判1132号5頁)
淑徳大学教授 辻村昌昭
精神障害の労災事後申請・認定と空白期間における稼得・所得保障
国・函館労基署長事件(札幌地判平27・3・6賃社1649/50号67頁)
社会保険労務士・駒澤大学非常勤講師 北岡大介