季刊労働法253号(2016/夏季)
学生の就労をめぐる法的課題
ブラックバイトはなぜ辞められないのか?
―ブラックバイトユニオンの実践を通じた考察
ブラックバイトユニオン共同代表 渡辺寛人
大学生の在学中の就労における法的課題
熊本大学法科大学院教授 紺屋博昭
就職活動段階における労働問題
弁護士 佐々木 亮
労働者に対する労働法教育の限界とそれへの対応
―使用者側の視点から
弁護士 和田一郎
学生の就労をめぐる労働行政の役割
ILO駐日代表 田口晶子
『ブラックバイト対処マニュアル』を監修して
早稲田大学教授 石田 眞 早稲田大学教授 竹内 寿
第2特集 実効性ある均等政策に向けて
改正育児介護休業法の評価と課題
―介護休業制度を中心に
北海道教育大学教授 菅野淑子
在宅介護の長期化と介護離職
~労働時間管理と健康管理の視点から~
労働政策研究・研修機構主任研究員 池田心豪
マタハラ問題が投げかける本質的問題提起
~「ダイバーシティ」のあるべき姿と課題~
弁護士 圷 由美子
女性活躍推進法の意義および課題
日本女子大学非常勤講師・弁護士 黒岩容子
■労働法の立法学 第43回■
炭鉱労働の法政策
労働政策研究・研修機構主席統括研究員 濱口桂一郎
■文献研究労働法学 第19回■
中国労働法文献研究
大阪経済法科大学准教授 オランゲレル
■アジアの労働法と労働問題 第25回■
カンボジアの労使関係と労働法の動向
日本ILO協議会企画委員/国際労働財団アドバイザー 熊谷謙一
■論説■
近時の法改正と労働者の個人情報の取扱い
―改正個人情報保護法・マイナンバー法・ストレスチェック制度
立教大学大学院講師 砂押以久子
■研究論文■
会社法429条と取締役の労働法遵守体制構築義務
~ A式国語教育研究所代表取締役事件~
首都大学東京准教授 天野晋介
■判例研究■
有期雇用が反復継続したなかでの更新上限の設定と雇止め
シャノアール事件(東京地判平成27年7月31日労判1121号5頁)
静岡大学准教授 本庄淳志
建設労働における下請労働者に対する安全配慮義務
環境施設ほか事件(福岡地判平成26年12月25日労判1111号5頁)を契機として
弁護士 加藤正佳
■キャリア法学への誘い 第5回■
最新の立法から
法政大学名誉教授 諏訪康雄
●重要労働判例解説
大学教員(入試委員長)に対する入試ミスを理由とする懲戒処分の有効性判断
甲学園事件・札幌高判平27・10・2労経速2262号16頁
淑徳大学助教 日野勝吾
育児短時間勤務制度利用者に対する昇給抑制の違法性
社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会事件・東京地判平27・10・2判例集未掲載LEX/DB文献番号25541445
武蔵大学非常勤講師 小山敬晴