季刊労働法62号(1966/冬季)
目次
「労働組合主義」というもの
東京大学総長 大河内 一男
戦後20年の労働基準法の運用と解釈
明治大学教授 松岡 三郎
賃銀決定と交渉機構
労働組合とわが国賃銀決定の交渉機構の展開
一橋大学名誉教授 山中 篤太郎
日本社会保障法制の現状とその分析
社会保障法制の体系的整備の当面する課題
金沢大学助教授 佐藤 進
ナショナル・センターとしての総評
日本女子大学教授 松尾 均
単純労務者の労働法上の地位
不当労働行為制度と地公労法との関係
茨城大学助教授 山本 吉人
■判例研究
公労法17条違反の争議行為と刑事免責
全逓中郵事件 最高裁大法廷 昭41・10・26判決
慶応大学教授 峯村 光郎
企業合併と支配介入、団交拒否
日産・プリンス事件 東京都労委 昭41・7・26、同41・7・12各命令
神戸大学教授 久保 敬治
脱退慫慂、庁舎利用禁止等と不当労働行為
全逓不当労働行為事件 公労委 昭41・7・16命令
早稲田大学助教授 竹下 英男
■団体交渉権
職場交渉
法政大学教授 中島 正
上部団体
青山学院大学助教授 本田 尊正
合同労組
東洋大学助教授 門田 信男
社外工
立命館大学教授 浅井 清信
自由労組
九州大学教授 林 迪広
■用語解説
港湾労働法
静岡大 坂本
地方公務員の管理職の範囲
静岡大 坂本
退職金減税
労災と5人未満問題 T
■海外論調
英国の1965年「労働争議法」
中央大学教授 塚本 重頼
■座談会
最高裁全逓中郵事件判決 意義と影響
一橋大学教授 吾妻 光俊
法政大学教授 伊達 秋雄
早稲田大学教授 野村 平爾
都立大学教授 沼田 稲次郎
■戦後単産史3
炭労
その残した歴史的教訓
立命館大学教授 戸木田 嘉久
■書評
坂本重雄著「アメリカの団体交渉制度」
紹介と批評 現代労使関係法の性格に迫る労作
熊本大学教授 荒木 誠之
神代和欣著「アメリカ産業民主制の研究」
紹介と批評 アメリカ石炭鉱業労働史について多くの知見
同志社大学教授 古米 淑郎
■法律相談
福利厚生施設
金沢大学教授 三島 宗彦
■労働判例ダイジェスト
会社に対する挑戦行為と懲戒解雇[昭和40年度]
富士急行事件
地公法上の混合組合と不当労働行為[昭和40年度]
岡山県船穂町事件
地公法上の職員団体の制限とその合憲性[昭和40年度]
和教組上告事件
チェックオフの廃止。昇格拒否を理由とする解雇と不当労働行為[昭和40年度]
日本信託銀行再審事件
試用期間中の労働者の地位。本採用拒否と不当労働行為[昭和40年度]
ビクター工芸事件
組合資格審査資料の不提出[昭和40年度]
井原建設事件
共同謀議による業務阻害行為を理由とする懲戒解雇の効力[昭和40年度]
田原製作所事件
就業時間中の組合活動と懲戒処分[昭和40年度]
日本冶金工業事件
有給休暇の虚偽申請。使用者の言論の自由[昭和40年度]
大阪府済生会吹田病院事件
緊急命令申立[昭和40年度]
第一運輸事件
選挙法違反と懲戒処分[昭和40年度]
山陽電気軌道控訴事件
船員の雇用契約[昭和40年度]
名古屋汽船控訴事件
一時的集団と労働組合。解雇権の濫用[昭和40年度]
三和タクシー事件
飲酒運転による事故と懲戒解雇、労基法20条の除外認定[昭和40年度]
共同タクシー事件
救済命令とバックペイの範囲[昭和40年度]
東京交通安全協会緊急命令取消事件