季刊労働法81号(1971/秋季)

特集:複数組合併存下の法律問題

価格 2,420円(本体2,200+税) 数量

目次

71年春闘と賃金決定

法政大学教授 舟橋 尚道

 

三六協定の解釈に関する一試論

九州大学教授 林 迪広

 

労働契約の法構造

労働契約論の再構成への試論

東洋大学教授 門田 信男

 

争議権濫用論の性格

立命館大学教授 窪田 隼人

 

健康保険法改正と医療保険制の抜本改革

静岡大学助教授 坂本 重雄

 

社会政策論争と「宇野経済学」

徳永重良著「労働問題と社会政策論」によせて

岡山大学教授 向井 喜典

 

■討論・判例研究

企業合併と定年協定の拡張適用

日産自動車事件を中心として

日産自動車事件・東京地裁(昭46・4・8判)

学習院大学教授 宮島 尚史

中央大学教授 横井 芳弘

慶応義塾大学教授 正田 彬

 

■判例研究

病院附属看護婦養成学校卒業生の不採用と信条による差別

学校法人慶応義塾事件 東京地裁 昭和46・5・31判

立教大学教授 山口 俊夫

 

現業地方公務員の争議行為に対する戒告・訓告処分が不当労働行為

富田林市職事件 大阪地労委 46・6・8命

竜谷大学助教授 桑原 昌宏

 

■複数組合併存下の法律問題

労働組合の自主性

立命館大学教授 三島 宗彦

 

労働条件の差別

東洋大学助教授 水野 勝

 

組合活動上の差別

神奈川大学講師 菊池 高志

 

協約、協定の締結、効力

慶応義塾大学教授 阿久沢 亀夫

 

争議・ロックアウト

中京大学助教授 橋詰 洋三

 

■特別対談

労使紛争と労働委員会

中労委への期待と調整機能の限界

早大教授 野村 平爾

中労委会長 石井 照久

 

■労働政策とわたし

「ひとつの回想」(5)

中央労働基準審議会の会長時代

一橋大学名誉教授 山中 篤太郎

 

■用語解説

教特法

早大院 寺田

 

勤労者財産形成促進法

明大院 丸山

 

■書評

本多・片岡編『公害と労働者』

労働法学者による公害闘争の綜合的検討

早稲田大学教授 竹下 英男

 

近藤富士雄著『労働法八ンドブック』

労働法の全分野にわたり資本と労働の調和を追及

弁護士、帝京大学教授 滝川 誠男

 

梅村又次著『労働力の構造と雇用問題』

60年以降の完全雇用状態を解明する貴重な実証研究

創価大学助教授 中村 厚史

 

■文献研究・日本の労働法学(1)

時間外労働協定の法理

東京学芸大学講師 渡辺 章

 

アメリカの労働時間法制

公正労働基準法を中心として

宮城教育大助教授 伊藤 博義

 

■法律相談

出向期間中の法律関係

法政大学教授 青木 宗也

 

■労働判例ダイジェスト

ユニオン・ショップによる解雇事件と組合の補参加[昭和45年度]

四国高速運輸事件

 

組合役員の昇格命令の効力[昭和45年度]

大日本塗料事件

 

組合掲示板の移転[昭和45年度]

山陽電気軌道事件

 

公企体の争議とピケ[昭和45年度]

横浜中央郵便局事件

 

抗議行動と写真撮影[昭和45年度]

山陽放送刑事控訴事件

 

唯一交渉団体条項を理由とする新労との団交拒否と不当労働行為[昭和45年度]

日本綿麻工業事件

 

退職後の秘密保持義務、競業避止義務契約の効力[昭和45年度]

フォセコ・ジャパン事件

 

賃金カットの時期[昭和45年度]

群馬県教育委員会上告事件

 

懲戒処分と一事不再理の原則、始末書不提出[昭和45年度]

国際航業事件

 

組合脱退者の補償金返戻義務[昭和45年度]

金逓労組事件

 

組合活動家で不正事件告発者の配転[昭和45年度]

中国電力事件

 

公害ビラ配布と懲戒解雇[昭和45年度]

日本計算器事件

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