季刊労働法95号(1975/春季)
目次
■私の視点
インフレ・不況と労働組合運動
一橋大学名誉教授 山中 篤太郎
■争議戦術をめぐる法理
ストライキと第三者
とくに公共部門のストライキをめぐって
東京都立大学教授 籾井 常喜
各種争議戦術の形態と対抗手段
大阪市立大学教授 本多 淳亮
ビラの貼付と使用者の施設管理権
立教大学助教授 小西 國友
安全闘争・順法闘争の問題点
早稲田大学教授 佐藤 昭夫
■労働法解釈の争点
人事考課と不当労働行為
西南学院大学教授 高橋 貞夫
■労使関係ジャーナル
長引く春闘
私鉄の動向にかかる
スタグフレーションに苦悩する労働側
サンケイ新聞政治部 根岸 昭正
■判例研究
地方公務員に対する退職勧奨の性質とその限界
下関商教諭退職勧奨事件 山口地裁下関支部 昭49・9・28判決
名古屋大学教授 室井 力
いわゆる組合分裂と組合財産の帰属
国労大分地本事件 最高裁第一小法廷 昭49・9・30判決
神戸大学助教授 浜田 冨士郎
少数組合員と協約の拡張適用
吉田鉄工所事件 大阪地裁 昭49・3・6判決
岩手大学助手 砂山 克彦
■考えること&思うこと
闘いに勝たねばならない
総評議長 市川 誠
『労働情報センター』の設置を
早稲田大学教授、中労委会長 平田 冨太郎
■特別論説
合理化と国鉄労使関係
経営近代化の進展をとおして
東洋大学教授 大島 藤太郎
■特別座談会
公務・公共部門の労働観と基本権
最高裁全農林事件・猿払事件判決
上智大学教授 有泉 享
早稲田大学教授 中山 和久
慶応義塾大学名誉教授 峯村 光郎
■現代アメリカ労働経済学の潮流 1
マンパワー政策の理論と現実
慶応義塾大学助教授 島田 晴雄
■特別研究
スタグフレーションへの労使の対応
75年春闘白書の論争点
法政大学教授 小林 謙一
■不況対策と労働法上の問題点 今日の課題
一時帰休をめぐって
立命館大学教授 三島 宗彦
不況対策下の臨時工パートタイマー
茨城大学教授 山本 吉人
残業規制と不当労働行為
宮城教育大学助教授 伊藤 博義
社内預金協定と従業員の義務
東洋大学助教授 水野 勝
■論壇
インフレと若者公害に思う
日立造船(株)人事部長 浄弘 利保
社会福祉職場にも研究者の目を
横浜市総務局主査 河野 勉
■ワールドレポート
インドの労働風土見てある記(1)
統計研究所のスタッフとその労使関係
一橋大学助教授 尾高 煌之助
■文献研究・日本の労働法学(14)
順法闘争の法理論
富山大学講師 香川 孝三
■労働法実務相談
掲示物に関する協約の規定と無断ビラ貼り
早稲田大学教授 竹下 英男
賃金の銀行振込みと現金支給の要求
法政大学教授 青木 宗也
委託契約者の「労働者性」判断基準
茨城大学教授 山本 吉人
年次有給休暇の請求と時季変更権
青山学院大学教授 本田 尊正
時間外労働の拒否と懲戒の適否
中央大学助教授 角田 邦重
新刊の窓
神奈川大学助教授 菊池 高志
■労働判例ダイジェスト
退職勧奨の法的性質
下関市事件
組合分裂と財産帰属
国労大分地本事件
卒業式の行為を理由とする採用内定の取消
電電公社近畿電気通信局事件
公務員の政治活動禁止
全逓猿払(鬼志別郵便局)事件
兼業許可義務の有無
瀬里奈事件
組合役員の配転と不当労働行為
大有社事件
女子若年停年制
名古屋放送事件
タイピストの頸肩肩障害と業務起因性
日本メール・オーダー事件