戦後労働法学の思い出
目次
- はしがき
- 戦後労働法学の草創期
- 労働法学会発足のころ
- 第二世代
- 末弘中労委
- ゼネスト禁止令
- 政令101号前後
- 初期協約まで
- 労組法改正前後
- 大量整理
- 初期労働法学
- 講和問題
- 臨時工問題の今昔
- ピケ法理
- 学史の節目
- 高度成長始動期
- ぐるみ闘争と春闘
- 職場闘争論
- 組合分裂
- 組合分裂と法
- いわゆる企業別脱皮
- 合同労組運動
- 逆締付け
- 四・一七スト問題
- 終身雇用と法
- 高度成長期の春闘
- スト権スト前史
- スト権スト
- 労組=誓約集団論
- 低成長期へ
- 石油危機以後の労働法学
- 労使関係の日本的特色
- 日本的雇用の変容
著者紹介
一橋大学名誉教授(専門・労働法学)
1923年茨城県水戸市生まれ
1940年3月東京府立第四中学校(現都立戸山高等学校)を4年修了し、4月東京商科大学(現一橋大学)予科入学。
42年10月同学部進学。
43年12月学徒出陣で横須賀第二海兵団に入団。
44年2月第14期飛行専修海軍予備学生・急降下爆撃機操縦士。
45年4月沖縄作戦で神風特攻隊として出撃するも機体不調のため九死に一生を得る。
8月海軍中尉。
45年10月復学、47年4月高等文官試験行政科合格、同年9月東京商科大学卒業。
同年10月東京商科大学大学院特別研究生。
1952年4月一橋大学法学部専任講師、56年12月同助教授、62年11月同教授。
69年3月、いわゆる大学紛争に際し学生部長として対応(71年3月まで)。
74年5月法学部長(76年4月まで)を経て、77年7月一橋大学学長となる(80年7月まで)。
87年3月一橋大学退官後、88年4月八千代国際(現秀明)大学政治経済学部教授(99年3月まで)。
学会では、日本労働法学会理事、日本労使関係研究協会理事、日本労働法学会代表理事(76年4月から77年9月)等を歴任。
主要業績は、蓼沼謙一著作集全8巻および別巻(信山社2005-2010)に収録。