季刊労働法104号(1977/夏季)
目次
■私の視点
複合社会としての福祉社会
社会保障研究所所長・中労委会長代理 馬場 啓之助
■労使慣行の争点と法的評価
労使慣行をめぐる紛争と法的評価の視角
東京都立大学教授 籾井 常喜
出退勤・時間外労働と労使慣行
東洋大学助教授 水野 勝
配転・出向・解雇と労使慣行
大阪市立大学教授 本多 淳亮
団体交渉と労使慣行
慶応大学教授 阿久沢 亀夫
争議・組合活動をめぐる労使慣行
早稲田大学教授 竹下 英男
労使慣行の法的評価と問題点
東洋大学教授 西川 美数
■特別座談会
労災訴訟と労使の安全配慮義務
高額化する賠償額と深まる企業責任
九州大学教授 荒木 誠之
弁護士 安西 愈
弁護士 岡村 親宜
■判例研究
組合事務所供与契約の解約と組合間差別
日本航空沖縄支社事件 那覇地裁 昭51・4・14判決
北海学園大学教授 大和 哲夫
再登録制の法的性格と組合員資格喪失の効力
全逓福岡中央支部事件 東京地裁 昭51・7・14判決
和歌山大学講師 木内 隆司
整理解雇の有効性の要件
高田製鋼所事件 大阪地裁 昭和51・12・11決定
京都大学大学院 大和田 敢太
■考えること&思うこと
この頃想うこと
日本社会党顧問 加藤 勘十
■特別論文
名古屋中郵事件大法廷判決の法理
財政民主主義と労働基本権
東京都立大学総長 沼田 稲次郎
バックペイと中間収入の控除
最高裁第二鳩タクシー事件判決の意義
立正大学教授 古西 信夫
新刊の窓
弁護士 上条 貞夫
新刊の窓
早稲田大学教授 間 宏
■特別研究
労働法における労使対等の原則
就業規則の検討を通して
和歌山大学名誉教授 後藤 清
■新法令解説
社内預金の保全措置について
労働省労働基準局監督課 石井 武憲
■労使関係ジャーナル
七七春闘と今後の労働運動
労働ジャーナリスト 板垣 保
■今日の課題 管理監督者の範囲と新通達
労基法上の管理監督者の範囲
労基法41条2号を中心に
法政大学助教授 金子 征史
金融機関における管理監督者の範囲
労働省労働基準局労働基準監督課長 倉橋 義定
銀行業の雇用・労働時間
日本経済研究センター 篠塚 英子
■講座 賃金と労働の行動科学16
賃金変動の決定メカニズム
フィリプス曲線批判
慶応大学教授 佐野 陽子
■労働法実務相談
懲戒解雇には退職金が出ないのか
亜細亜大学教授 野沢 浩
変形労働時間と年休の取扱い
日本福祉大学講師 野村 晃
労基法33条3項の適用関係
茨城大学教授 山本 吉人
■労働判例ダイジェスト
団交戦術としての全員退職
藤丸タクシー事件
採用の自由
慶応病院上告事件
寝過しを理由とする解雇の効力
高知放送上告事件
年休による研修拒否
国鉄静岡管理局控訴事件
不当労働行為とバックペイの範囲
第二鳩タクシー上告事件
営業所長の団交義務
ニチモウ(長崎)事件
休憩時間中の政治活動
明治乳業事件
退職金支払いの慣行
日本段ボール事件
社長解任要求の当否
中外日報社事件