季刊労働法121号(1981/秋季)
目次
■時評
企業別組合の効果
東京大学名誉教授 大内 力
■行政改革と公務員労使関係
行財政改革の批判と評価
東京大学教授 内田 忠夫
行政改革の理念と公務員労使関係
第2臨調1次答申に即して
名古屋大学教授 室井 力
公務員の定員をどの視点から考えるか
関西学院大学教授 加藤 一明
公務員の定年制をめぐる法的問題
国家公務員定年制法案の成立を契機として
福島大学助教授 晴山 一穂
公務員の労働時間と4週5休制
静岡大学教授 坂本 重雄
行政改革と公務員労働者
臨時行政調査会委員、自治労中央執行委員長 丸山 康雄
■民間委託をめぐる法律問題
労働法からみた民間委託の限界
早稲田大学教授 竹下 英男
民間委託に対する行政法的制約
早稲田大学教授 佐藤 英善
民間委託をめぐる行政の責任と住民サービス
東洋大学教授、都市経営総合研究所所長 坂田 期雄
■労働委員会から
望まれる事務局体制の強化
大阪地方労働委員会 西辻 実
■特別研究
労働組合による協約内容の確認訴訟
自治労福岡県現業職員労働組合事件を契機に
京都大学教授 片岡 昇
労働組合による協約内容の確認訴訟
自治労福岡県現業職員労働組合事件を契機に
京都大学大学院 名古道 功
■労使関係ジャーナル
“労戦統一”で三極対立
労働ジャーナリスト 板垣 保
■第2特集 企業年金改革の争点
企業年金をどう改革していくか
日本団体生命取締役、企業年金研究会座長 村上 清
厚年基金制度の今日的問題点
年金制度開発基金理事 網代 毅
企業年金は退職一時金よりも安心か
中央学院大学教授 桐木 逸朗
労働者の生活にとっての企業年金
大阪女子大学教授 黒住 章
■判例研究
稼働率80%以下の者を賃上げ対象から除くという協定の効力
日本シェーリング事件 大阪地裁 昭56・3・30判決
神奈川大学教授 野沢 浩
地方公営企業職員の労働関係の性質と任用行為の成否
名古屋市水道局事件 最高裁第一小法廷 昭56・6・4判決
上智大学教授 山口 浩一郎
争議中のビラ貼り行為と損害賠償責任
帝国興信所事件 岐阜地裁 昭56・2・23判決
関西大学講師 大沼 邦博
新刊の窓
南山大学助教授 村松 久良光
新刊の窓
京都大学助教授 西村 健一郎
■特別研究
不当労働行為救済申立期間の意義
茨城大学教授 山本 吉人
■やぶにらみアメリカ論 第1回
田舎の大学への夢と現実
法政大学教授 萩原 進
■労災コーナー
急性脳死・心臓死の業務上外認定をめぐる行政解釈と判例の齟齬
北海道大学教授 保原 喜志夫
■イベント 記者の目
いまや労組も“減量経営”時代 ”八つ当たり”気味の日経連
人勧実施の複雑な動きをみれば
労働ジャーナリスト 林 哲也
■サラリーマンの税知識(6)
給与所得者の課税最低限はどうあるべきか
その法論理構造
日本大学教授 北野 弘久
■時の言葉
保護雇用
■現代社会保障の争点6
給付の主体・単位をめぐる論争点
日本社会事業大学教授 横山 和彦
■連載
労働法の実務相談
予防と解決
1 技術者を養成した後の引きとめ策
2 組合事務所使用上の制約は許されるか
3 一時帰休制の留意点
4 出向者の組合活動をめぐるポイント
明治大学教授 松岡 三郎
■重要資料紹介
女子労働者増加の実態と背景
労働省『昭和55年労働経済の分析』(労働白書)より抜粋
■要点解説 労働判例
就業規則の改定の効力
丸大運送店事件
順法闘争と懲戒免職
勤労直方支部事件
専売公社職員のストライキと戒告処分
全専売山形事件
■労働判例ダイジェスト
取引銀行への抗議行動と威力業務妨害
全金浜田精機支部事件
嘱託の退職金請求
東京西鉄運輸事件
県評参加の団交の拒否
姫路赤十字病院事件
一時金の欠勤控除規定
パン・アメリカン航空事件
年休取得と時季変更権
新潟鉄道郵便局事件