季刊労働法124号(1982/夏季)
目次
■時評
国民社会の活力と健康権
東京都立大学名誉教授 沼田 稲次郎
■健康権と使用者の管理責任
労働者の健康権
京都大学教授 片岡 昇
企業の健康配慮義務と労働者の自己保健義務
弁護士 安西 愈
多発する管理職の過労死と労災認定
杏林大学助教授 上畑 鉄之丞
ME技術革新にともなう健康障害
住友病院産業衛生研究室・室長補佐 菰池 義彦
職場の高齢化と新しい健康管理
労働科学研究所所長 斉藤 一
■心の病いとメンタルヘルス
精神・神経症 いま職場でどんな問題が起こっているか
東大病院分院神経科外来医長 平井 富雄
心身症 ビジネスマンの心の病い
その原因と対策
東大病院分院心療内科科長 石川 中
企業における精神衛生管理のすすめ方
晴和病院外来医長 梶谷 哲男
精神病・精神障害と労災認定
東京都立松沢病院副院長代理 金子 嗣郎
■おぴにおん
二つのお面を一つの顔に
東北学院大学教授 高橋 正雄
■労使関係ジャーナル
八二春闘 新時代に入った労働戦線模様
労働ジャーナリスト 板垣 保
■第2特集 服務規律と私生活の自由
兼職・アルバイトの制限・禁止
労働者の兼職禁止義務をめぐって
立教大学教授 小西 國友
企業外の行為と懲戒
横浜国立大学教授 松田 保彦
企業に対する批判・告発行動
龍谷大学教授 萬井 隆令
■判例研究
企業解散と不当労働行為の成否
日産金属工業事件 大阪地裁 昭56・12・21判決
横浜市立大学教授 三浦 恵司
派遣労働者の使用従属関係と労働契約
教育社事件 東京高裁 昭56・12・10判決
大阪府立大学助教授 小室 豊允
■労災コーナー
安全配慮義務をめぐる判例の対立
京都大学助教授 西村 健一郎
■特別研究
年次有給休暇をめぐる今日的争点
最高裁・此花電報電話局事件判決を契機として
九州大学教授 深山 喜一郎
春闘における賃金決定要因の変貌
賃上げ率に物価のウエイト高まる
慶応義塾大学教授 佐野 陽子
■労働委員会から
望まれる自治体の労使正常化
福岡地労委審査課 青柳 栄一
■今日の課題 動き出した銀行の週休2日制
週休2日制実施までの紆余曲折
ジャーナリスト 小林 雅彰
土曜一斉閉店に対する疑問
東京商工会議所労働部長 小野 功
要求の意義と早期実現への取組み
市中銀行従業員組合連合会中央執行委員長 奧本 洋三
新刊の窓
健康保険組合連合会 藤井 洋一
■ワールドレポート
イギリス”男女平等二法”その後
東京都立大学助手 浅倉 むつ子
■イベント 記者の目
春闘ストなし余聞 大経営者のプロ幹部嫌い
”演出”も見られた国民臨調
労働ジャーナリスト 林 哲也
■やぶにらみアメリカ論 第4回
粗製乱造工業国アメリカ
法政大学教授 萩原 進
■連載労働法の実務相談
予防と解決
1 所持品検査はどこまで許されるのか
2 労災年金受給者が定年退職する際の問題点
3 休日の日直当番は休日出勤になるのか
明治大学教授 松岡 三郎
■サラリーマンの税知識9
労働組合に対する課税とサラリーマン
日本大学教授 北野 弘久
■重要判例解説
ホテル従業員のリボン着用闘争
大成観光事件
ビラ貼り禁止の仮処分申請
エッソ・スタンダード石油事件
労働協約の一方的不利益変更と就労義務
黒川乳業事件
■労働判例ダイジェスト
貼付者を誤認してなされた訓告処分と損害賠償
麹町郵便局事件
管理職による再建同志会の活動と支配介入
安部川製紙事件
緊急命令申立てと司法審査の限界
オリエンタルモーター事件
併存組合下での一方組合員への「早朝協力手当」の不支給と不当労働行為
新潟日報販売事件
対立組合委員長への暴行と懲戒解雇
平塚自動車学校事件
腕章着用者に対する就労拒否と賃金請求
第一交通事件