季刊労働法217号(2007/夏季)
目次
■巻頭言■
迷走する労働政策
ー政策決定システムの凋落ー
上智大学名誉教授・弁護士 花見 忠
特集 労働審判制度の評価と課題
■労働審判制度の理論課題
慶應義塾大学教授 山川 隆一
■労働審判手続きの実態・問題点・活用可能性
ー労働者側代理人の立場からー
弁護士 君和田 伸仁
■労働審判の1年
ー使用者側弁護士からの評価と課題ー
弁護士 石嵜 信憲
■裁判官から見た労働審判の実際
東京地方裁判所部統括判事 難波 孝一
■開始後1年を経た労働審判制度の現状と課題
最高裁判所事務総局行政局第一課長兼第三課長 大竹 昭彦
第2特集 格差社会と法・政策
■労働市場における格差とその要因
慶應義塾大学教授 太田 聰一
■日本における若年者雇用政策のいま
ー社会的包摂への展望
法政大学専任講師 樋口 明彦
■偽装請負と三者間契約関係
ー広範囲に潜在する派遣類似の契約関係ー
福井県立大学教授 吉村 臨兵
■イギリスの全国最低賃金とわが国への示唆
北海学園大学教授 小宮 文人
■生活保護と就労支援
ーハルツ第四法改革からの示唆ー
札幌学院大学講師 嶋田 佳広
■格差社会とディーセント・ワーク
ILO駐日事務所 田口 晶子
■研究論文■
●コーポレート・ガバナンス/企業の社会的責任論と労働法
中央大学教授 毛塚 勝利
●解雇法理の展開(下)/経営上の理由による解雇
ー山田紡績事件における判例法理の意義と課題
関西大学法科大学院教授・弁護士 川口 美貴
●コーポレートガバナンスと内部通報制度の関係について
ーサーベンス・オックスリー法を中心として
同志社大学大学院 石田 信平
●連載●
「労働法の立法学」(第14回)
解雇規制の法政策
政策研究大学院大学教授 濱口 桂一郎
【筑波大学労働判例研究会】
市町村が行う国民健康保険の保険料と憲法第84条
(旭川市国民健康保険条例事件最高裁判決)最高裁大法廷 平成18年3月1日判決 民集60巻2号587
筑波大学大学院博士課程 尾澤 恵
【北海道大学労働判例研究会】
期限付非常勤職員の期間満了による更新拒絶にかかる裁判例
北海道大学大学院 橋本 孝夫
【イギリス労働法研究会】
イギリス同一賃金法をめぐる最近の判例動向
法政大学講師 宮崎 由佳