季刊労働法227号(2009/冬季)
目次
■巻頭言
労働法再編と労働法学の盲点
甲南大学教授 長淵満男
特集:近時改正法令の意義と課題
労基法改正と企業実務への影響
専修大学教授 廣石忠司
育児・介護休業法改正の意義と立法的課題
―2009年法改正が残したもの―
日本大学教授 神尾真知子
2009年雇用保険法改正によるセーフティネットの再構築
佐賀大学准教授 丸谷浩介
職場における心理的負荷評価表の改正とその影響
大阪大学准教授 水島郁子
企業年金連合会「DCあり方検討会」の最終報告書(ハンドブック)と実務的ポイント
企業型確定拠出年金の今後のあり方に関する検討会 上田憲一郎
■座談会■
労働時間規制の現状と課題
早稲田大学教授 島田陽一 名古屋大学教授 和田 肇
労働政策研究・研修機構主任研究員 小倉一哉 経済産業研究所上席研究員 鶴 光太郎
連合・参与(前総合労働局長) 長谷川裕子 トヨタ自動車人事担当部長 荻野勝彦
■集中連載■
比較法研究・中小企業に対する労働法規制の適用除外
中小企業に対する労働法規制の適用除外に関する共同比較法研究
―連載を終えるにあたって―
神戸大学大学院法学研究科教授 大内伸哉
■労使が読み解く労働判例
松下プラズマディスプレイ(パスコ)事件
(大阪高判平成20・4・25労判960号5頁)
成蹊大学准教授 原 昌登
■研究論文■
団結権侵害を理由とする損害賠償法理(2)
北海道大学教授 道幸哲也
雇用改革の失敗と労働法(1)
―さらなる立法を考える
青山学院大学教授 手塚和彰
フランスにおけるテレワーク
─全国職際協約による法的枠組みの考察を中心に
中京大学准教授 柴田洋二郎
■書評論文■
日本の労使関係の法化をめぐる理論動向
─2008年8月?2009年7月の著書から
琉球大学教授 矢野昌浩
■神戸労働法研究会
子会社解散・解雇と親会社の法的責任
第一交通産業ほか(佐野第一交通)事件を素材として
三重短期大学准教授 山川和義
■北海道大学労働判例研究会
津守自動車教習所ほか事件
大阪地判平成20.11.26労判981?107
弁護士 開本英幸
■筑波大学労働判例研究会
労働保険料認定決定処分が取り消された事例
東京労働局長ほか事件 東京地判平成20年2月15日判タ1277?60
社会保険労務士 北岡大介
■連載■
個別労働関係紛争「あっせんファイル」(連載第9回)
台湾における労使紛争解決制度と民間委託あっせん
九州大学教授 野田 進
労働法の立法学(連載第21回)――在宅労働の法政策
労働政策研究・研修機構統括研究員 濱口桂一郎
アジアの労働法と労働問題?
シンガポールにおける単純外国人労働力受け入れ法制の紹介
青山学院大学教授 藤川久昭