季刊労働法262号(2018/秋季)
■時言■
混乱を招いた最高裁二判決―労契法20条の解釈基準
~最高裁第二小法廷平成30年6月1日判決~
明治大学法科大学院教授 野川 忍
特集 SDGsと責任ある企業の労働慣行
SDGsと責任ある企業の労働慣行
神戸大学・大阪女学院大学名誉教授 香川孝三
2017年改定版ILO多国籍企業宣言
~グローバルビジネスとディーセント・ワーク~
国際労働機関(ILO)駐日事務所プログラム・オフィサー 渉外・労働基準専門官 田中竜介
「ビジネスと人権」に関するグローバルな立法動向と労働法実務への影響
弁護士 高橋大祐
国際行動規範をいかに内在化するか
~ SDGsを経営に統合するために~
明治大学特任教授・損保ジャパン日本興亜CSR室シニアアドバイザー 関 正雄
労働CSRの展開と労組等の取組み
~人権の主流化とSDGsへの対応
日本ILO協議会企画委員 国際労働財団アドバイザー 熊谷謙一
日本におけるグローバル枠組み協定(GFA)締結に向けた取り組み
UAゼンセン副会長 郷野晶子
第2特集 外国人労働政策の針路
外国人労働政策の動向と課題
佐賀大学教授 早川智津子
入管法及び技能実習法の実務と今後の課題
弁護士 山脇康嗣
外国人労働者の権利侵害とその救済の実際
神戸大学大学院准教授 斉藤善久
■座談会■
クラウドワーク研究の現段階 ―比較法研究・PFヒアリングを踏まえての中間的総括
法政大学客員教授(司会) 毛塚勝利
早稲田大学名誉教授 石田 眞
法政大学教授 浜村 彰
法政大学教授 沼田雅之
■論説■
昭和27年労働組合法改正立法史料研究の可能性ないし限界
早稲田大学教授 竹内(奥野)寿
労働法規範における公序の失墜
―デロゲーションから補足性原理へ―
九州大学名誉教授 野田 進
■アジアの労働法と労働問題 第34回■
日本でアジア労働法を学ぶ意義
神戸大学・大阪女学院大学名誉教授 香川孝三
■イギリス労働法研究会 第30回■
イギリス労働法のWorker概念(1)
北九州市立大学准教授 石田信平
■労働法の立法学 第51回■
職場のハラスメントの法政策
労働政策研究・研修機構労働政策研究所長 濱口桂一郎
■判例研究■
黙示的な職務命令による勤務中/通勤中の災害の公務起因性
地方公務員災害補償基金山梨県支部長事件・東京高判平成30・2・28TKC25549680 = D1-Law.com28261417
上智大学教授 富永晃一
■書評■
野川忍著『労働法』
評者 同志社大学教授 土田道夫
■キャリア法学への誘い 第14回■
公務員制度とキャリア権
法政大学名誉教授 諏訪康雄
■重要労働判例解説■
有期契約労働者と無期契約労働者との処遇格差の不合理性
(Ⅰ)ハマキョウレックス事件・最2小判平成30年6月1日労働判例1179号20頁
(Ⅱ)長澤運輸事件・最2小判平成30年6月1日労働判例1179号34頁
國學院大學教授 本久洋一