労働判例ジャーナル08号(2012年・11月)
■注目判例
職務能力や勤務態度の不良を理由とする解雇の有効性
日本ヒューレット・パッカード(解雇)事件
東京地裁(平成24年7月18日)判決
■ポイント
本判決は、勤務態度不良を理由とする解雇を解雇権濫用にあたらないとしたものである。
本判決は、とくに一般的な判断枠組みを提示することなく、就業規則の解雇事由である「勤務態度が著しく不良で、改善の見込みがないと認められるとき」に該当するとされた事実を個々に検討して、本件解雇の解雇事由該当性を判断している。解雇事由該当性およびうつ症状に対する対応などについての判断は、これまでの裁判例の傾向との関係で注目されるものである。
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目次
◆ 職務能力や勤務態度の不良を理由とする解雇の有効性
日本ヒューレット・パッカード(解雇)事件
東京地裁(平成24年7月18日)判決
◆ セクハラ行為を理由とする諭旨解雇の有効性
東京大学事件
東京地裁(平成24年7月4日)判決
◆ 労働者の非違行為の有無と解雇の可否
東京環境エレックス事件
東京地裁(平成24年7月19日)判決
◆ 減給,降格および解雇の有効性
株式会社コアズ事件
東京地裁(平成24年7月17日)判決
◆ 強姦未遂罪で逮捕された警察官に対する懲戒処分の有効性
福岡県・福岡県警察本部長事件
福岡地裁(平成24年7月11日)判決
◆ 協調性不足を理由とする解雇の有効性
トレンドマイクロ事件
東京地裁(平成24年7月4日)判決
◆ 競業避止義務と退職金支払請求の可否
メットライフアリコ生命保険事件
東京高裁(平成24年6月13日)判決
◆ 社内相談窓口と労働者の個人情報保護
日本マクドナルド事件
大阪高裁(平成24年6月15日)判決
◆ 外国人実習生の待遇改善要求の是非
エルモンド事件
大阪高裁(平成24年6月12日)判決
◆ セクハラを理由とする国賠請求
可児市事件
岐阜地裁御嵩支部(平成24年6月15日)判決
◆ パワハラを理由とする慰謝料請求の可否
アールアンドケーフードサービス事件
東京地裁(平成24年6月13日)判決
◆ 労基署長認定の平均賃金額を訂正すべき使用者の義務
平野交通事件
大阪地裁(平成24年7月20日)判決
◆ 未払時間外手当の支払請求
エーディーディー事件
大阪高裁(平成24年7月27日)判決
◆ 退職手当制度に関する説明を行わなかったことによる損害賠償請求
国・法務大臣事件
宮崎地裁延岡支部(平成24年7月18日)判決
◆ 石綿ばく露と安全配慮義務違反の有無
日本通運事件
神戸地裁(平成24年6月28日)判決
◆ 掲示板不貸与についての不当労働行為該当性
大阪府労委(茨木産業開発株式会社)事件
大阪地裁(平成24年7月4日)判決
◆ 小学校教員のうつ病自殺の公務起因性
地方公務員災害補償基金(うつ病)事件
東京高裁(平成24年7月19日)判決
◆ うつ病自殺の業務起因性
国・渋谷労働基準監督署長(うつ病自殺)事件
東京地裁(平成24年7月11日)判決
◆ 障害等級認定の是非
国・中央労基署(障害補償給付)事件
東京地裁(平成24年6月15日)判決
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