労働問題解説
「過労死・自死と職場ストレス・疲労」
―過労死・自死に至る肉体・精神破壊防止への取り組み方―

長時間労働が原因の過労死や過重労働の結果精神疾患に患しての自殺などから、いじめやセクハラが原因のうつ病による過労自殺へと、この問題はその概念も死に至る病も拡大していく一方です。こうした中で聖徳大学短期大学介護福祉学科教授上畑鉄之丞先生は昨年１１月「過労死・自死相談センター」を設立し、現状を少しでも改善しようと活動されています。今回は上畑先生を講師にお迎えし、過重労働と過労死の現状と新しい傾向、改善への取り組み、今後の課題等についてお話を伺います。

【重要ポイント】
１．過労死した人の発症前の仕事は要求度が高く、支援度が低いと脳・心臓疾患の発症率が高い。裁量の自由度は低いだけでなく高い場合にも多い傾向が見られる。
２．自分が何時間働いているのか、何時間働けばいいのかが分からなくなっており、無定量化・不透明化が進んでいる。