第2418回「ホワイトカラーエグゼンプションの合理性と必要性」
ホワイトカラーの労働時間を考える(1)
ホワイトカラーエグゼンプションの合理性と必要性
―モルガン・スタンレー証券事件(東京地裁平成17年10月19日判決)―
昨年末より「ホワイトカラーエグゼンプション制度(WE)」が大きく報道されました。政治状況もあって、通常国会への提出は見送られましたが、今年中にまた議論が再燃することが必至と思われます。
そもそもホワイトカラーエグゼンプション制度には合理性、必要性があるのでしょうか。 この問題を考える上で格好の裁判例といえるのが、「モルガン・スタンレー証券事件」です。この事件は、部下はもたないながら、労働時間管理についての広範な裁量権を持ち、高給を得ていた営業職の労働者が、残業代を請求したという事件です。裁判所は「(1)報酬が成果に応じて決定される、(2)労働時間が管理されていない、(3)報酬が高額である」などを理由に、「残業代は基本給に含まれている」という使用者の主張を認めました。これは従来の裁判実務とは異なる判断で、実務家・労働法学者において大きな議論を呼んでおります。
本例会では、事件の会社側代理人である岡田和樹弁護士、山川亜紀子弁護士に、判決に表れていない事実関係・立証活動を含めて判決を解説していただきます。これにより、従来の裁判実務と異なる判断が示された背景を知り、WEに合理性、必要性があるか否かを検討する素材としたいと思います。ホワイトカラーの労働時間管理の在り方にご関心あるご担当者様は奮ってご参加ください。
講師紹介
岡田 和樹 氏
フレッシュフィールズブルックハウスデリンガー法律事務所 弁護士
山川 亜紀子 氏
フレッシュフィールズブルックハウスデリンガー法律事務所 弁護士
開催概要
会 期 | 2007年3月15日(木)15:00-17:00 |
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会 場 | MAP東京文化会館 4階 大会議室 東京都台東区上野公園5-45 ※JR山手線 上野駅 公園口出口 徒歩1分 TEL:03-3828-2111 |
参加費 | 会員様は無料です。 |
注 意 |
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口座名 株式会社労働開発研究会 - 参加費の払い戻しは原則としていたしません。ご都合の悪くなった方は代理参加をご考慮ください。