季刊労働法64号(1967/夏季)
目次
“労使関係の哲学”をこそ
東京大学教授 氏原 正治郎
争議・組合活動と賃金カット
東京大学名誉教授 有泉 亨
能力主義的人事管理と定年制
武蔵大学教授 津田 真澂
西ドイツ労働組合の動向
再編期の組合運動の課題をめぐって
中央大学教授 島崎 晴哉
■労使関係法の現在的課題
「労働組合主義」と日本労働法
「労使関係法研究会」の報告書の発表の意義にふれて
都立大学教授 沼田 稲次郎
英・米の労使慣行
イギリスへのアプローチを中心として
明治大学教授 松岡 三郎
報告書のえがく労使関係法の未来像
京都大学教授 片岡 昇
「労使関係近代化」の背景と内容
明治大学教授 木元 進一郎
■労使関係法研究会報告書の問題点 労・使・学者による分析と意見
第1章 労働組合の組織と運営
総評事務局長 岩井 章
日経連労政第一部長 佐々木 大
同志社大学教授 角田 豊
第2章 使用者団体
全繊同盟中央執行委員 浦 裕
鉄道機器(株)社長 吉田 要三
慶応大学助教授 正田 彬
第3章 団体交渉
石播労連委員長 柳沢 錬造
三菱レーヨン(株)常務、中労委委員 羽子岡 勇
神戸大学教授 久保 敬治
第4章 労働協約
私鉄総連組織部長 内山 光雄
東芝機械(株)社長、中労委委員 河原 亮三郎
中央大学教授 横井 芳弘
第5章 争議行為
全金東京常任書記 藤芳 満男
日経連法規部長 新井 敏夫
一橋大学教授 蓼沼 謙一
第6章 不当労働行為
全駐労委員長 市川 誠
日本化学工業協会理事、中労委委員 宮本 一朗
茨城大学助教授 山本 吉人
第7章 争議調整
合化労連中央執行委員 竹内 静雄
日本石炭協会嘱託、中労委委員 松本 栄一
立命館大学教授 浅井 清信
第8章 労働委員会
総評法対部長、中労委委員 古賀 定
東武鉄道(株)専務、都労委委員 渡辺 敏三
北海学園大学教授 大和 哲夫
■判例研究
点検闘争の正当性と可罰的違法性
安西郵便局事件 最高裁第三小法廷 昭42・2・7判決
静岡大学教授 朝倉 武
会社・本工組合間の協定と非組合員である臨時工に及ぼす効力
日本鋼管事件 東京地裁 昭41・9・6判決
慶応大学教授 川口 實
一日2時間一週6時間をこえない、三六協定違反の女子労働者の時間外労働
甲陽護謨工業事件 大阪高裁 昭和42・1・30
都立大学助教授 籾井 常喜
全逓中郵判決の背景 その1
早稲田大学助教授 中山 和久
■用語解説
消費者物価指数の改正
失業保険法の「改正」
静岡大 坂本
■戦後単産史5
海員組合
労働評論家 西巻 敏雄
■講座4
労働法の法源
東北大学教授 外尾 健一
■書評
沼田・本多・籾井共著「労使慣行をめぐる法律問題」
紹介と批評 権利闘争のための最良のガイドブック
法政大学教授 秋田 成就
籾井常喜著「合理化と協約闘争」
紹介と批評 “権利主張の武器としての法理論”を展開
弁護士 東城 守一
山本潔著「日本労働市場の構造」
紹介と批評 労働力需要・編成の豊富な実証的分析
慶応大学助教授 井村 喜代子
■法律相談
懲戒権 立命館大学教授 窪田 隼人
■労働判例ダイジェスト
転勤拒否を理由とする懲戒解雇と不当労働行為[昭和41年度]
箕面神経サナトリウム事件
就業規則の効力発生要件、就業規則とユニオンショップによる解雇[昭和41年度]
コクヨ控訴事件
担当馬の取り上げと支配介入[昭和41年度]
関西馬丁労組控訴事件
メーター不倒を理由とする懲戒解雇[昭和41年度]
スタータクシー控訴事件
労基法76条1項の「療養中」の意義[昭和41年度]
本渡労基署休業補償費取消事件
労働協約の当事者と効力、有効期間[昭和41年度]
青森市交通部事件
新労に対する新車割当優先、ネクタイの支給、控除した組合費の支払拒否と不当労働行為[昭和41年度]
松本電鉄事件
就業時間中の組合活動の規制、チェックオフの一方的廃止[昭和41年度]
富士輸送機再審事件
就業時間中の組合活動と賃金カット[昭和41年度]
全日本検数協会横浜支部事件
ピケの正当性の限界[昭和41年度]
都島病院事件
出向命令拒否と懲戒。慣行の意義[昭和41年度]
日立電子事件
選挙資金徴収拒否を理由とする組合の権利停止処分[昭和41年度]
関西電力労組事件
政治活動と不当労働行為の成否。患者に対する署名、カンパ活動[昭和41年度]
日赤旭川病院事件
学力テストの違法性[昭和41年度]
大阪教組学テ事件
会社物品の窃取と懲戒[昭和41年度]
高千穂製紙事件
人事権干渉のスト、ビラ、ゼッケン、職場占拠、出荷阻止の正当性の限界。懲戒解雇と一般解雇との関係[昭和41年度]
国光電機事件
闘争支援のための有給休暇請求権の行使[昭和41年度]
林野庁白石営林署控訴事件