季刊労働法92号(1974/夏季)
目次
■私の視点
権力を背景とした権力
早稲田大学教授 有倉 遼吉
■労働組合の経営参加
現代社会における労働組合の役割
明治大学教授 栗田 健
経営参加をめぐる労働法上の争点
明治大学教授 松岡 三郎
西ドイツ共同決定制と労働運動の課題
東北大学教授 徳永 重良
コンビナートの労務政策と労働組合
静岡大学教授 坂本 重雄
■特別アンケート 労働組合の社会的責任を問う
何のための“参加か”の吟味から
東京大学名誉教授 大河内 一男
参加で活動の底辺を形成せよ
東京都立大学総長 沼田 稲次郎
前提に真のパートナーシップ
松下電器産業取締役 遊津 孟
労組の責任分担・積極的参加を
石川島播磨重工常務取締役 三橋 英雄
参加する必要も能力もない
合化労連委員長 太田 薫
将来的には「所有」への参加も
全繊同盟会長 宇佐美 忠信
まず影響力の重さの認識が起点
経済企画庁調査局長 宮崎 勇
労働組合本来の目的を想起せよ
労働省労政局長 道正 邦彦
■座談会
労働組合の経営参加はどこまで可能か 特別レポート
経営参加の日本的特質とその危険性
明治大学教授 木元 進一郎
東京大学教授 氏原 正治郎
中央大学教授 横井 芳弘
■世界の労働組合と経営参加
使協議制よりも団体交渉による経営参加[イギリス]
青山学院大学教授 本田 尊正
企業内参加の限界とラジカリズムの台頭[フランス]
神奈川大学助教授 菊池 高志
より拡大へと指向する参加と産業民主化[北欧]
中央大学教授 丸尾 直美
社会主義諸国における参加 自主管理の実験[東欧]
中央大学助教授 石川 晃弘
■ろんだん
学歴社会の崩壊
人事院任用局審議官 角野 幸三郎
狂乱の昨今
国労顧問 岩井 章
総評全金傘下の中小企業の悩み
高田機工常務取締役 池田 衞
大幅賃上げにおもう
東芝機械会長 河原 亮三郎
■判例研究
パリ移籍拒否を理由とする解雇の予告は無効
エール・フランス航空仮処分事件 東京地裁昭和48・12・22判決
仏教大学講師、関西労働法研究会 井上 修一
公務員の一時間ストによる勤勉手当カット
福岡県高教組事件 福岡地裁昭和48・12・14判決
山口大学助教授 馬渡 淳一郎
■インフレ下所得配分の適正化をどう図るべきか 今日の課題
危険な「インフレ」から「統制・所得政策」への図式
名古屋大学助教授 飯田 経夫
横浜国立大学助教授 下山 房雄
亜細亜大学助教授 藤田 至孝
立命館大学教授 坂寄 俊雄
■労働法ジャーナル
「国民春闘」総括の視点
労働評論家 上妻 美章
■特別論文
雇用保険法の「失業」対策を批判する
中央大学教授 江口 英一
海外進出企業の人事問題
現地人の登用問題
慶応義塾大学助教授 石田 英夫
■特別座談会
労働組合法25年を語る
労働省事務次官 石黒 拓爾
労働組合法25年を語る
京都大学教授 片岡 昇
労働組合法25年を語る
早稲田大学名誉教授 野村 平爾
労働組合法25年を語る
慶応義塾大学名誉教授 峯村 光郎
■講座 賃金と労働の行動科学 6
労働力の配置・昇進・配転 職場における参加
名古屋大学助教授 小池 和男
■文献研究・日本の労働法学(11)
違法争議行為と民事責任
千葉大学助教授 手塚 和彰
■労働法実務相談
協約意図と異なる時間内組合大会
中央大学助教授 角田 邦重
共同使用のビル入口でのビラ配布
早稲田大学教授 竹下 英男
前年度の欠勤による年休削減の効力
茨城大学教授 山本 吉人
新刊の窓
弘前大学教授 関谷 耕一
■労働判例ダイジェスト
思想信条と採用の自由、試用期間の法的性質
三菱樹脂事件
ストライキと一時金の減額
福岡県教組事件
出張と労働時間
日本工業検査事件
ストライキと賃金カット
明治生命事件
企業外における行動と懲戒処分
国鉄中国支社事件
支部、分会等の独自の交渉権、争議権の有無
三井三池事件
女子の差別定年制
伊豆シャボテン公園事件
労働組合員と政党支持の自由
勤労大阪地本事件
職種変更と仮処分の適法性および労働者の合意
名村造船事件
ロックアウトの成立条件
四国ドック事件
平和義務と争議行為禁止の仮処分申立
パン・アメリカン航空事件 ノースウェスト・エアラインズ事件 同抗告事件
契約更新と契約期間との関連
北九州市事件
アナウンサーの配転、就労請求権の有無
中部日本放送事件